第3話 ドラマや小説とは違う
もしかして、教育でいい話があるとすごくドラマチックな場面があるかと思われてるかしら。
それは違う。
そういうのばかり見てるからw 子どもの変化を見逃している。
アプローチというのは、その子本人の感性を鋭敏にするあるいは取り戻す「フィードバック」をしているのであり、心に沁みるいい話とかしてるわけじゃない。
最初は自分の気持ちがわからない、意見がない、意見があっても妄想的……な状態から、自分と現実をより合わせていく。
そしえ、自分との約束をし、自分で行動して、自分で振り返って、自分で次に何をするか決める。
その、補助をしている。(放任との違いは、また長くなるからあとで)
これは学習のサイクルでもあるけど、学習はあくまで機会でスポーツでも音楽でもいい。
その機会を利用して、セルフコーチングをする練習なんです。
今までくだらないことに使っていた脳のキャパシティを「自分」に全投入する。
自分を大切にして、自分を研鑽する。
そこに行き着いたら、周りのことなんか気にならない。
周りも一目置く人物になります、子どもでも。
全然オーラが違うから。
つるむ友達とか、すぐ変わりますよ。
親の態度も学校の先生の態度も変わりますよ。
100%自分に集中すると、ほとんど同時に感謝の気持ちが生まれます。
自分がただこうしていられることの有り難み。
だから自然と彼らは親や周りの大人に感謝の言葉を伝えるようになります。
爽やかに挨拶するようになります。
率先して人を助けるようになります。
人の良かったことを喜んだり、悲しいことに寄り添える人間になります。
自信の持ち方が違うから、視野が広くなる。
本人は、変化に気づいてないですけどね。
何がきっかけかも、全然わかってないですよ。
年取ってからじゃないですかね、あの時のあのおかげと恩を感じるのは。
それくらい自分に夢中で構わない。
優れた先生のアプローチって本当にささやかで、忘れ去られるくらいがちょうどいい。
周りの大人全員がその方向に向いたらその変化は早いし、子どもたちの中でも変わり始める子が出てくるとオセロみたいに皆がらがらと変わる。
アプローチ自体は一対一。
変化し始めたら集団の力学を使う。
一番最初に親が変わると早いです。
前提として、
人生自体は甘くないけど、
その中で自分がどう生きるのかを”舵取りするのは自分なんだ”という意識と練習。
それを何年もやる。
できれば中学までくらいには自立を。
高校くらいになったら、それなりに自由になりたいじゃないですか。
究極、そういうことをやれる親であれば、先生はいらないと思ってます。
誰がやってもいいこと。
教育が向いているらしいので 千織 @katokaikou
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