妹の代わりに後宮入りしたヒロインがいきなり皇后となり後宮を変えていく

美貌で誉高い妹が来る年齢になれば後宮入りの約束であったが後宮入りを嫌い、姉の婚約者と駆け落ちしてしまい、帝国との約束を違える事が出来ぬ為、その姉が代わりに後宮入りを果たすが、入宮早々属国民と貶められ、帝国貴族令嬢で侍女として後宮務めるをする輩から服毒まで計られるも、変装して後宮に赴いた皇帝に事の顛末に知られ事なきを得、いきなり序列二位の妃に抜擢。ややあって序列一位の妃の不祥事もあり、皇后へと上り詰めた。ひとえにヒロインの育った環境による類い稀な馬鹿力が他を圧倒しており、皇帝に反旗を翻し後宮を影で牛耳る皇太后派を抑える結果、皇帝の意に沿う後宮を立て直す様が、読んでいて格好いいと思いました。最終話に駆け落ちした妹が出戻り、本来自分が後宮入りして皇后になるべきであると、姉より顔貌が優れる私こそ皇帝から寵愛を受けるべきとの自意識に囚われ皇宮に出向き、姉や変装した皇帝の前で自論を展開するも、皇帝の皇后への確固たる恋情の披露にも、格好いいと思えてなりません。
誠に素敵な作品に出会えて感謝します。