婚約した事で笑顔が消えた彼女を解放したく虚言を吐いて離別した尊い彼

王子と婚約した事に後悔は抱かずとも学院を卒業したら即結婚する現実を前に、結婚したら王宮を縛られるから、一年得意な絵画の勉強の為に留学されてはと勧められ、婚約者の王子に相談したい事があると、時間を割いて貰い、留学の件を持ち出そうとした矢先、王子から好きな女性がいるから婚約破棄を告げられ、傷心のまま留学先に赴き、留学を終えてもその地で職に就き、数年後祖国を襲った水害で王宮の美術品が被害を被り、その復元依頼を彼女の勤め先が担い、彼女が出身地である事もあり、責任者として留学の為に邸を出て以来の帰国を果たし、王宮で元婚約者の王子に出会した際、王子から婚約破棄を言い出した真の理由が、ヒロインが婚約してから王妃教育や結婚を向けてのプレッシャーから笑顔を見せなくなった事に心を痛め、一層の事彼女が抱えるプレッシャーを解放してあげたい、彼女の事が好きだから苦痛を味わせたくないとの王子の吐露を知り、彼の優しさを感じる場面、目から鱗、目から雫が溢れました。婚約破棄を題材にする数多の作品の中で、まさか婚約者の結婚へのプレッシャーを解放させたく、虚言を吐いてまで好きなのに離別を選ぶ展開に大変感動しました。

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