美しき宝石を纏う幻獣達 宝石に秘めたるは切なく悲しきファンタジー

体のどこかに宝石を纏った宝石獣と呼ばれる獣を巡る物語です。

宝石を纏った獣という設定が斬新です。
森に迷い込んだある青年が森の番人に助けられ、その青年を町に戻すことで伝説と思われていた宝石獣の存在が明らかになってしまいます。

自分の所為で森の番人が思わぬことになってしまった事に悩む青年がとった選択、そして宝石獣はどのような存在かということが読み進むにつれてわかり始めてきます。

幻想的で物悲しいお話ですが、綺麗にまとまっていて、それでいて更にお話が続けられる力を持った素晴らしい作品です。

ファンタジーアートで絵本にすれば凄く良いと思います!

お読みになる時には、ハープのケルト音楽をBGMにしてもよろしいかと思います。

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