このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(222文字)
お互いに淡い恋心を持つ少女たちのストーリは、水色のパステルカラーの中で、全て部屋の中という定点で描かれています。青春真っ盛りの少女の何気ない会話は、いずれ訪れる運命を受け入れているかの様に切なく、そして耽美です。読みやすく、そして心が洗われるそんな作品です。
夕映ちゃんのぶれない感じが好きです。そんな彼女を思い、30日後に泣くのでしょう。私が……。
二人の少女の恋愛と呼ぶにはもどかしい距離感と、相手の寿命が分かってしまうことによる切なさが、小ネタも混じえた絶妙なバランスで描かれています。読みやすいながらも心温まる、それでいてちょっぴり切ない、そんな作品です。
日常のひと時って感じなのに寿命が30日という展開が重くて驚きました。でもその重さを感じさせない描き方に魅力を感じています。そして1話の文字数が少なくて読みやすいのもいいなと思いました。
他人の寿命が見えるという主人公、親友の寿命が残り三十日というところから物語が始まります終わりを知りながら、変わらずごくごく普通の日常会話、くだらない雑談を繰り返すそんなさりげない言葉の端々も終わりが見えてるというだけで、とても切なく、大切なものだと実感させてくれます定点カメラのようにずっと同じ部屋から舞台が動かないことも非常に効果的な演出ですねもっとたくさんの人に読まれてほしい作品です
さりげない日常描写が逆にヒリヒリさせてきます。