第3話 金森赤レンガ倉庫
ウポポイでは怪異展をやっていると知って急にアドレナリンが出たが、場所が函館から高速で約三時間かかると聞いて断念した。北海道のスケールを実感。
函館自体はコンパクトシティで、函館山以外は徒歩で楽しめる。朝市の次は金森赤レンガ倉庫。赤レンガ倉庫といえば横浜が思い浮かぶかと。私も横浜の赤レンガ倉庫は好きだ。倉庫の作りが異国情緒漂うのはその通りだが、近くには憩いの場としての公園があって、子連れ家族がレジャーシートを敷いて座っていたり、ワンちゃんのお散歩の人が歩いていたり。海を見ながら座れるベンチには幸せ溢れるカップルがいて、彼ら込みの景色が横浜赤レンガ倉庫なのではないだろうかと思う。観光スポットの一つではあるが、まったりした日常デートにもよさそう。
それに比べて金森赤レンガ倉庫はザ・観光地で、周辺の雰囲気と合わせて外国に来たかのような印象だった。道中のとこどころに明治、大正時代の建物があり、空気が西洋風なのに加えて、そこにいる半分が外国人。その8割は中国人、韓国人なので、なんか脳がバグってくる。京都と比べると、京都も見渡す限り外国人であったが街が日本なので外国感はない。
明治末期の和洋折衷の建物をそのまま使っている「茶房旧茶屋亭」という喫茶店に入ったが、私以外みんな外国人だった。割合から見たらこちらが少数派で、この肩身の狭さは東洋顔が自分たち以外いなかったフランスに似ている。
金森赤レンガ倉庫の中はお店になっていて、ショッピングを楽しめる。函館の品々は見た目に可愛さや綺麗さが行き届いていて、ちゃめっ気もあり、心がくすぐられる。ここでも見る人を楽しませようという北海道魂を感じた。
私の函館 千織 @katokaikou
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