誰かと恋愛することに、意味なんて見出せない。

@who_are_youholiday

第1話 興味がない

いつも、本を読んでいた。

文字を組み合わせて繰り広げられる幾多の物語。それらを読むことが、僕にとって何より幸せな時間だった。

中学生の頃、いつものように図書室にいると、担任から声をかけられた。

「現実の友達を作りなさい。ずっと図書室にいて自分の殻にこもっていて良いの?」

何も響かない。何も届かない。この人は一体誰なんだろう。顔を見るまでそう思っていたくらいだ。

いつも一人だ。何も変わらない。ずっとこのままで良い。物語の主人公にも脇役にすらもなりたくない。ただ普通に生きていたい。

だから、何も起こらなくていい。




物語の世界は好きだ。

主人公がいて、ヒロインがいて、その主人公に関わる友人がいて、友人は主人公以外の人とも仲が良いことが多い。

そして、何か起こると、主人公がヒロインやその友達のために体を張っている。

自分とは無縁の世界を空から眺めているような感覚に陥ることがあるけど、決してそれは不快感を覚えるものじゃない。

それどころか、「僕がこの物語の主人公でもヒロインでも友人でもなくて良かった」と心の底から思う。



何にも考えてないけど書いてみました。思いついたら適当に更新します。


Aki

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