第1話  2016年8月17日

「やっと 目が覚めた」

そこには亡くなったはずの彼女がいた。

「先に行ってくるからね」

そういうとドアを閉め家を出た。


どういうことだ?

なぜ依橙がいるんだ?

ここはどこだ?

あの時の部屋だ

スマホの画面を見る。

「2016年?」

過去に戻ったのか

どうして?

どうやって?

なんで?

今の俺は大学生なのか?

リビングに行く。

あの時の部屋のままだ

「本当に過去に戻っているのか?」

少し考えていると、時間がギリギリなことに気づいた。

「とりあえず大学に行ってみるか」

そうして大学まで歩いて行った


-----------------------------------------------------------------------------------------------


講義室に着くとすでに授業中だったのでとりあえず空いてる席に座った

依橙のほうを見てみると少し不機嫌そうだった

「どうした、遅刻なんてよー」

史夫ふみおだ、何年ぶりだろうか、社会人になって一度もあってないな

「どうした、少し気分でも悪いのか?」

「いや、走って疲れただけだよ」

「そうか」

「それより、なんであいつ怒ってんだ?」

「あー起こしてもらったのに俺が遅刻してしまったからかな」

「そりゃうらやましい悩みだな」

「そうかよ」

正直講義内容はあんまり頭にはいらなかった

講義が終わると依橙に話しかけに行った。

「このあと、一緒に飯でも行かないか」


一度こっちを見て無視された

「この後飯行かね 俺も一人だし」

後ろから史夫からそう提案された

「おう」

店前に来るとサラリーマンと学生が列の後ろに並んだ

「どうするこの後?」

「どうするって」

「彼女さんだよ、どうするんだ?」

「どうしようかな」

正直すごい悩んだ

列が進み券売機の前に来た。

「何喰う?」

「大盛でも食おうかな」

「史夫は?」

「チャーハンチャーシューセット大盛かな?」

「よく食うな」

店から店員が食券を回収しに来た

「これを」

「ウィっす」

店員はそのまま店に戻った。

「それより、お前ならどうやって対応するんだ?」

「彼女に振られたばっかのやつに聞くか普通」

そういえば忘れてたな

「まぁ いいけど」

「そうだなー まずちゃんと謝るだな」

「そしてもう一つある」

「もう一つ?」

俺たちの番が来るとテーブル席に移された

「ちゃんと会話をすることだ、俺はそれをしくじったから別れた」

「どういうこと?」

「俺が、高2の時からの時から3年付き合ってた彼女の話でもしようか、」

「うん」

「高校卒業しても定期的に会おうといってお互い別々の大学に行ったんだ」

「大学に入ってからは1週間に一回連絡はしていたんだ、だけど8月になるころには1か月に一回になっていたそして次第に連絡が減っていった。」

「大学2年になるころに一度地元で会おうとなったんだ、久しぶりに会えるから、いつもよりおしゃれをしていった、美容師にも行った、久しぶりに会っても恥ずかしくないようにな」

「当日二人で地元を回ったんだいつも一緒に行ってたデパート、ゲーセン、マック

そして帰り道にこう言われた「私、ほかの人を好きになったんだって」」

「俺は、その瞬間世界が止まったように感じた」

「これからも定期的に二人で会って、大学を卒業しても就職しても今の関係を続けていけると思っていた」

「だけどさぁ、別れたくないならもうちょい会う頻度多いはずなんだよな、週に一回あいつがいるとこまで車で行ってたりするべきだった、俺がそこであいつに甘えていたんだ、いつでも心はつながっていると思っていた、将来は結婚でもするんじゃねーかなって舞い上がってた時期もあった」

「だからさぁ、会話のきっかけを作ったりとかして彼女に寄り添ってみるのもんいいんじゃねーかなと思うんだ」

「そうだな」

ラーメンを食べ終えると店を出た

「まぁ、早いうちに考えておけよ」

そういうと史夫はバイトがあるといい別れることにした。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕は、もう一度君に会う。 ぺペロンチーノ @keenkeen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ