僕は、もう一度君に会う。

ぺペロンチーノ

第0話  2020年8月16日

2016年8月16日彼女がなくなった


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「お会計は合計で3030円になります」

会計を済ませて、外に出てから車の助手席に花を置いて車に乗りこんだ

車のキーを開き、エンジンがかかると、山のふもとのほうに車を走らせた。

「確かこの辺だっけか?」

山のふもとを上がっていくとそこには駐車場を見つけた。

駐車場に車を止めて、奥のほうにある墓地に向かって進んだ。

墓地の横にある桶置き場にある、桶を一つ取り、水をくんでから墓を探しに行った。

「3列目の5番は、そこか」

そこには亡くなった彼女の苗字が彫られている墓石があった。

「久しぶり、最近顔を合わせなくてごめんな」

墓の前でつぶやいた

花立に花を挿し、墓石に水をかけた後、少しの間合掌した。

「来年来るからな」

合掌を終えるとそうつぶやき、そのまま車に乗り込んで彼女の実家に車を返しに行った

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彼女の実家についてから、玄関前のチャイムを鳴らすと、

彼女のお母さんが出迎えてくれた。

「澪君、久しぶり!」

「あっこれを」

「うん、ありがとう」

「それで、今日は何しに来たの?」

「仏壇にも手を合わせておこうかと思いまして」

「わかった」

そういうと依橙いとのお母さんが家にあげてくれた

「最近お客さんもあんまり来ないからあまり片付いてないけどごめんね」

「いえいえ、突然お邪魔して申し訳ないです。」

「あの子がいる場所覚えてる?」

「はい」

「それじゃあ、下で洗濯物を干しておくから終わったら声をかけてね!」

そういうと依橙のお母さんはベランダに行った。

2階の和室に行くと昔と変わらない状態の仏壇があった。

「どうやったっけな手順」

とりあえず正座してお供え物を仏壇に置いた。

「こうだっけな」

仏壇においてあるりんぼうでりんを鳴らし合掌をした。

合掌を終えるとお母さんに声をかけに行った。

「もう大丈夫?」

「はい」

話していると玄関から物音がたった。

「ただいまーっと誰かお客さん来てるのか?」

「お邪魔してます」

「澪くんか、久しぶりだね!」

「あっおひさしぶりです」

依橙の父親が帰宅した。

「澪くん今晩どうするの?」

「このまま車で東京に帰ろうと思います。明日も早いので」

「そうか、気を付けて帰れよ」

依橙の父はそう言うとリビングのほうに行った。

「じゃあそろそろ帰ります」

「うん、気を付けてね」

玄関を出ると外は暗くなってた。

「急ぐか」

そのまま駐車場に止めてる車で家に帰った。

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家に着くとすぐさまベットで寝転がった。

「明日から仕事か、」

疲れ切った体でそのまま意識がなくなるように眠りについた。




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部屋中にアラームの音が鳴り響いた。

「起きて」

聞いたことのある声だ

「起きて」

どこで聞いたっけな

「早くしないと遅刻するよ」

眠い目を擦りながらその声の方向に振り向いた。

「やっと、目が覚めた」

目を開くとそこには、亡くなったはずの彼女がいた。



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