第6話 死
凪「、、、」
凪は、スマホを見ていた。
その画面は、依頼のメールだった。
ターゲット「な、なんなんだ!お前は!?」
俺は、目の前の男にナイフを向けていた。
名前は覚えてないし、どう言った人物なのかさえ記憶には入れてない。
ただただ、目の前にいるのはターゲット。
凪「何してるんだ。」
ターゲット「、、は、、?」
凪「早く逃げろ。」
凪「命、、要らないのか?」
そんなことを言うと、ターゲットは不思議そうに物を言う。
ターゲット「な、、なんで」
凪「、、、」
一々、説明してる暇もない。
命なんて、このナイフ一つあれば誰でも殺せるのだ。
ただ、殺し屋と言うのは、人間の倫理を破壊して、誰もがやりたがらない殺しと言う犯罪を行うだけ。
凪「早くしろ。」
別に、怖い訳じゃないし、悲しい訳でも無い。
ターゲット「、、!!」
ターゲットは凪を横目に急いで立ち上がって、凪の元から離れた。
凪「、、、」
凪は、しばらくその場に立ち尽くしていた。
だが、、
凪「、、狙撃か?」
先程、前方を走っていたターゲットを素早く気絶させ、その銃弾を避けていた。
赤「あれ、外した、」
物陰から、とある女性が姿を現した。
凪「いきなり、襲いかかってくるのはどうかと思うが、、」
赤「失礼蒙るよ。私は、殺し屋として、貴方の行為を見てはられなかったんだ。」
赤「ただ、、それだけなんだ。」
凪「依頼じゃないなら、この件は俺のものだ。」
赤「依頼も何も、君は殺していない。」
赤「君は依頼されたのに、一体どうして?」
凪「それを教える義務は無い。」
赤「依頼、、しっかりこなしてよ、」
赤「さもなくば、」
赤「私は学園に報告しなければならない。」
凪「、、、」
赤「黙りは良くないよ。答えて、なぜ殺さないのか」
赤「君は、今完全にターゲットを逃がしたんだよ。」
赤「たまたま私が気配を見つけてしまって来てみたけど、」
赤「君は、内通者か何かなの?」
凪「、、内通者、、か、」
俺は、唾を飲み込んだ。
そして、先程気絶させたターゲットの眼を見る。
凪「俺は、俺の目的があるんだ。」
凪「その目的に、このターゲットは関係ない。」
赤「その根拠は?」
凪「眼を見れば分かる。」
そうだ。
このターゲットの眼は、少なくとも、。
凪「少なくとも、誰かのために生きていた。」
凪「ただ、、それだけだ。」
赤「それが、依頼を破棄する理由にならないと思うけど、、」
赤「、、、、」
赤は拳銃をしまった。
そして、先程のターゲットの前まで来た。
赤「急所を的確に、、あーあ、、凄いや、」
赤「私は、眼を見ただけじゃなんも分からないけど、君は分かるんだ、、」
じゃあ、、君がもし本当に分かるのだとしたら、私のあの時のあの行動は、正しいのか、、わかったのだろうか、。
赤「じゃあ、私は何も見ていないや」
赤「またね、」
赤「また、、クラスで、。」
そんな、会話をした。
俺は、目の前に立った担任の眼をじっと見ていた。
ルルん「赤が死んだ。」
その言葉を、聞いた。
嘘じゃ、なかった。
俺は、立ち上がって教室から出ていった。
向かった先は、屋上だ。
ルルん「、、、」
他の奴らは平然と、平気な顔をしてまたこの時間が過ぎていく。
でも、お前は違うのか、、
凪「、、、、」
ルルん「何をしている。屋上は出入り禁止だ。」
凪「、、、w」
凪は、唇を強く噛んでいた。
強く噛みすぎていて、血が垂れていた。
凪「俺は今、無性にこの学園がきらいだ。」
凪「、、、w」
抑えろ。
この感情を。
抑えろ、堪えろ、目的なんかに関係ない。
でも、あの眼は、あの時の眼は、悲しんでいた。
だから、俺が反撃し、向こうも攻撃をそれ以上することは無かった。
堪えろ。
凪は、垂れている血を拭った。
ルルん「そう気張るな。殺し屋なんて、そんなもの。」
ルルん「お前も、経験しているだろ?」
凪「、、、、ww」
凪「この学園、、、ぶっ壊してやるよ」
殺さない殺し屋 氷 @y00999099
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