問:ゾンビはなぜ死なないのか? 答:歩いているからだ!

加賀倉 創作

問:ゾンビはなぜ死なないのか? 答:歩いているからだ!


 どうも、加賀倉創作(かがくらそうさく)です。


 まずは、本編に入る前に、広告を挟ませていただきます。これは、とあるゾンビ映画のプロモーションビデオです。このご時世、広告を挟まないとやっていけないのです、トホホ……


(しばしの茶番にお付き合いくださいませ)



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——世界にゾンビウイルスが放たれた!——


A「なぜゾンビは死なない!」

B「それは、『歩いているから』だろう?」

A「は? 何を言っているんだ?」

B「歩くことは、健康……」

A「お前、毎日ゾンビに追われるせいで、頭がイカれてしまったのか……」

B「断じてイカれていない。そうだ、奴らのことを、『ウォーキング・デッド』と呼んだりするが、あれは間違いで、実際には……真逆だ」

A「イミワカンナイ……」

B「むしろ、『ウォーキング・リビング』と呼んだ方がいい。あ、『ウォーキング・GOOD』も可」

A「ほぉ、冗談を言う余裕はある……だと?」

B「冗談などではない! 早死にしたくなければ、歩くんだ! ウォーキング・デッドのようにな!」

A「そ、そうなの……か。そこまで言うのなら…………わかった、俺は、歩くぞ!」

B「だがしかしッ!」

A「んっ!?!?」

B「俺は歩かないッ!」

A「はぁーっ????」

B「走るんだよォォォッッ!」

A「え……何事?」

B「お前より早く走れば、俺はゾンビどもに襲われずに済む。つまり、死なないってことよ!」

A「ま、待ってくれ! ゾンビが、そこまで! ぐっ……うわぁああああああッ!!!!」


トロトロ歩いたAはゾンビどもに襲われ、食べられてしまった。

一方で、適度に走ったBは、生き残ったのだった。

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 広告をご覧いただき、誠にありがとうございます。まさかとは思いますが、さっきのを単なる広告だと思って、したりしていませんよね? もしそのような方がいらっしゃいましたら、ウォーキング飛び越してルンルンのスキップ十分間のペナルティを科します…………嘘です。


 茶番はこの辺りまでにして、本題に入ります。


(陳謝します、が、無駄なことはしていないつもりです)



——なぜ、ゾンビは死なないのか?



 答えは題にもある通り、既に出ています、「歩いているから」です。


 ……。


 イミフメイですよね。


 今作の題はふざけているので、しっかり伝わるように、言い換えます。



——健康のために、歩こう!



 おや、めちゃくちゃわかりやすい、シンプルな題になりました。


 ということで、これから「歩くこと」と「健康」について、論じていきたいと思います(大変お待たせしました)。


 「歩く」というのは、バカにできません。


 街中で、早朝や夕方、力強く闊歩かっぽするご老人を見かけたことがあると思います。


 お元気そうで、素敵だなぁと、思ったりしますよね!

 ——————おーっと! ここでまた、広告だぁッ!!——————


     〜ショートドラマ『ウォーキング・キラー』〜


青年「あ、あそこに元気に散歩するお爺さんがいる! 思えば、おじいさんやおばあさんって、みんなこぞってウォーキング、してるよなぁ……。僕も歳を取ったら、あんなふうに、散歩するようになるのかなぁ?」


爺「おいっ! 違うぞっ! そこの青年!」


青年「うわっ! とんでもない突進でやってきた! お元気ですねぇ、やっぱり歩くことが、健康の秘訣なんですか?」


爺「それは、大きな誤解じゃ。人生という命懸けの旅を生き延びた強者たちが、ただただ爺さん婆さんになっても歩いとるだけじゃ。歩いとるから健康に生きとるんじゃのうて、健康に生きてるから歩けるんじゃ。順序が、違う」


青年「そ、そうなんですか。じゃあ、生き残れなかった人たちは、お爺さん、あなたのように歩いても、すぐに死ぬ運命にあったんですかね?」


爺「青年よ、勘のいいやつだな。その通りだ! なぜなら、隣の田中の爺さんも、そのまた隣の佐藤婆さんも、ワシが…………」


青年「ワシ、が?」


ウォーキング・キラー爺「ワシが殺したんだからなぁ!!!! お前も、小ネギのように切り刻んでやるわっ!!!!」


青年「ぎゃーッ! やめてーッッッ!!!!」


   完

——————ブラックジョーク的茶番の挿入を、陳謝します——————


 広告のショートドラマの中で、ウォーキング・キラー爺は「生き残った強者が歩いているだけ」と言っていますが、本当には、そうではありません。


 歩くことは、歩かないよりも、確実に、健康につながります。

 

 その理由を、(ようやく)わかりやすく、お伝えします。


 理由:血圧ブラッド・プレッシャー血潮ちしおがプシャーだから、です。


(わかりにくいじゃねぇか!)


 修正後理由:血が巡るから、です。


 歩いて全身を動かすと、血流が良くなります。


 それはなぜか。



——心臓が、増えるから。



(ん!? 心臓が増える?)


 イミフメイかもしれませんが、これは本質的な意味では、本当です。


 人間の体には、たくさんの筋肉があります。


 もちろん、全身に血を送る心臓も、強靭きょうじんな筋肉のかたまりですが……


 他にも、心臓のような働きをする筋肉は、たくさんあります。


 動脈は筋肉モリモリの管です。腕の力こぶ、ふくらはぎ、腹筋、胸筋も大きな筋肉ですが、これらが伸び縮みするとき、その周辺の血は、ギューっと、勢いよく押し出されます。するとあら不思議、血流が良くなるのです。


 では、血流が良くなると、どう健康にいいのか?


 

——脳の働きが活性化する。



 なぜか。


 血流が良くなると、当然、血流に乗って運ばれ、供給される酸素やブドウ糖などの各種栄養も、増えます。


(もちろん、十分量、酸素と栄養が摂れているという前提は必要です)


 脳は、それらを利用して動くわけですから、血流を良くするために歩くのは、いいことである。当然のロジックです。


 そして、脳のが活性化するということは、同じ理屈で、認知症予防にもなります。


 ですが世には、こんな現実があります。


 可哀想なことに質の悪い老人ホーム(あくまで「質の悪い」です、「全ての」とは言っていません)にブチ込まれたご老人は、多くの場合、降圧剤こうあつざい(=高血圧を無条件に悪とする前提の元に、血量を減らして血流を悪くして血圧を下げる目的で使われる使い方を誤れば人体に重大な悪影響を及ぼす事実上のヤバ薬)を盛りに盛られるので、どんどん脳に送られる血量は減り、ボケが加速します。


 なるほど医者が薬を出しまくって診療報酬の点数(病院に行った時に渡される紙に書いてある謎の数字)を荒稼ぎしたり薬価差益やっかさえき(医療は多くの場合患者三割負担ですが、病院が、薬の大量仕入れにより製薬会社に値引きしてもらったのを、残り七割の病院側負担分を国に申請する時は、薬の仕入れ額を定価ベースで報告して差額分をポッケナイナイする愚行)により儲けたり、施設の(一部)悪い考えをする人間が、ご老人をコントロールしやすくするためにわざとボケさせるのは、彼らにとって都合のいいことかもしれませんが、やっていることは極悪です。


 言葉を選ばずに言うと、人様の「脳」力を下げ、自我と思考と人権を奪い、「ウォーキング・デッド」を現実に作り出しているのは、某SFホラーに出てくる傘のマークのゾンビ研究企業ではなく、そういった悪人たちです。


 歩いて血流を良くして健康になる、のとは、真逆の動きです。


 真に認知症やボケを改善したり遅らせるのであれば、そんなヤバ薬投与をやめて、老人ホームのレクで、ウォーキング・デッドをする時間でも設けて、みんなで楽しくフラフラ歩き回ればいいのです。


 ちなみに、多くの医者は「高血圧が脳出血の類につながって危険だから降圧剤を出す」と主張しますが、そもそもご老人の血圧が高くなるのは、全身の血管が鉄パイプのように硬くなったり管の内側が錆びついたりして、サブ心臓(動脈のことです)のサポートを失った心臓が、孤軍奮闘する結果、高出力になるという、ごく自然な現象です。


 この現象を、訳のわからん薬で阻害するのは人体の神秘を軽視しています。


 その上、誤った降圧剤投与が行われると、血圧を抑えることで脳出血による死者を減らす、以上に、降圧剤による血量低下血圧低下で脳梗塞や心筋梗塞といった「詰まり」で亡くなる方を増やす(後者のデータはしばしば悪人の手で隠匿いんとくされます)ので、これは不健全かつ人命の冒涜とも言える医療です。


 よって、不必要に薬に頼るのはやめるべきであり、むしろ歩いて、ナチュラルな方法で、健康を追求するべきなのです。


 みなさん、ぜひ、歩きましょう!


   〈より良い未来へ続く〉



 この世から歪んだ医療が無くなり、「The Walking Deadゾンビのような何か」が「The Walking Living元気に歩くお年寄り」に変わることを、祈ります。 


 加賀倉 創作

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