第2話

「別れよ。」

「えっ...。」

「ごめん、もう無理だ。」

「...だ。」

「え?」

「やだ、やだ、やだ!別れたくない。

もっと、もっと、たーくんに似合う彼女になるから!」

「正直言うとさ...そういう重いの好きじゃないんだよね。」

「えっ....。」

「じゃあ...。」

「待ってよ!たーくん!まって!まっ」

バサッ

「まってよ!...って夢か。」

なんど、この夢を見たことだろう。

元彼と別れてから、ほぼ毎日のように

夢に出てくる。

「...準備しよ。」

朝ご飯を食べて、今日の昼ご飯の支度をして、

メイクして、着替えて、推しの新しい情報を

聞いて喜んで、会社に向かう。

いつもの普通のモーニングルーティン。

だけど、一つ一つに彼との何かがあった。

朝起きたら、「おはよう。」って彼に

連絡してた。ご飯食べながら、電話して、

支度しながら、仕事の愚痴を言い合って、

推しの新情報が出たときは、一緒になって、

喜んでくれた。

でも、結局私は彼と別れた。

ブチッ

「行ってきます。」

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現代恋愛の旋律 - 愛が奏でる感動の物語 - 天野 つむぎ @tumugi0919

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