現代恋愛の旋律 - 愛が奏でる感動の物語 -
天野 つむぎ
第1話
彼は、私の生きる理由の一つだった。彼が私に優しくしてくれるのが嬉しかった。彼が私に気遣ってくれるのがありがたかった。彼のその笑顔が私だけに向けられていると思うと、誇らしかった。この関係が、彼との恋人関係が、ずっと続けばいいと思っていた。続くはずだと信じていた。なのに、彼は、私に別れを一方的に告げて、私の前から姿を消した。彼の持ち物も気がつけば何もかもなくなっていた。なんで?そう思って、大好きだった仕事も身が入らず、ミスばかりを繰り返していた。その状況に気が付かない人はいなくて....。
「大丈夫ですか?」
そう声をかけてきたのはあなただった。
彼のことが恋しくてたまらないはずなのに、あなたに出会った瞬間何かが私の中で変わった。けれど、その思いが怖かった。別れた今も大好きな彼を忘れそうで。どうでも良くなりそうで。
だから、この思いにはまだ知らないフリをさせて。
あなたはこんな私のことを好きになるわけないのだから。
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