オモテとウラ

@masamune-4

第1話 何気ないいつもの日常

京都府のとある町にある高校に、俺は通っている。特別俺は頭が良い訳でもない。私立の学校に滑り止めで受かった所に適当に過ごしている。

???「こうちゃ~ん!!!」

遠くから俺を呼ぶやつは俺の幼馴染みの美鈴だ。どういう訳か、俺と一緒に学校生活をずっと過ごし続けているウルサイやつ。嫌いじゃないが正直疲れる女だ。

美鈴「もう!部活があるなら先に言ってよ!」

???「わりぃ。わりぃ。んで、力也と明美は?まだ来てねぇのか?」

力也「俺らならもう来てるぜ。光太郎。オメェ待ちだったぜ。」

明美「りっきーと違ってこうちゃん真面目だもんね~」

力也「うるせぇよ!それで、今日はどうする?」

光太郎「そうだな・・・」

俺達はこれから飯に行こうとしている。俺は考えるのがめんどくせぇからコイツらに任せていたが、誰も決めていない感じがする。文句ばかり言う奴らだし、あ~だこ~だ言う奴らだが近くにあるファミレスに入ってさっさと腹ごしらえをすることにした。


光太郎「さて、お前ら何にするか決めたか?」

美鈴「私はこれだね」

力也「もう食い飽きたけどこれでいいわ」

明美「こうちゃんと同じのでいいよ」

各々がメニューを決め、じっくりゆっくりと待つ。

明美「こうちゃん、このアニメが明日から上映されるんだって」

光太郎「ああ」

美鈴「ちょっと力也!それ私のや!」

力也「お前が食うのおせぇからだ!も~らい!」

こんな他愛もない会話を今日も繰り広げて、会計をして帰って行く。俺達帰宅部の楽しみ方でもある。だが、俺は運動をしたいから帰宅部でありながらも少しだけ走ってから帰っている。遅れたのはそれがある。だが・・・




最近誰かの視線を感じるようになっていた。



誰かに何かをした覚えはない。気のせいだと思い続けて2ヶ月。イツメン共の様子を見て、少し探りを入れていたが、そんな様子は見受けられなかった。

それで、今日は夜遅めになっちまった。少し食べ過ぎ話しすぎたか。いつもの帰り道、頼りない街灯の真下を歩いていたら



また視線を感じる。

それもすごく近い。


苛立ちが募るが気にとめることもせず、俺はアパートを目指して帰っていた。だが、家に帰っても視線が消えることはなく、カーテンの外から誰かが見ている気すらしている。気色悪い。用があるならそんなところで突っ立ってないで堂々と言ってこいよと思う。風呂をすませ、明日の準備をして俺は寝床についた。




翌朝、学校へ向かう為に朝飯を済ませて玄関へ向かう。ん?郵便物?

中身を確認してみる。






ズットミテイル

なんだこれ?忙しい朝にそんな暇なことをしている場合ではない。俺はその紙切れを脇にどけてさっさと学校へ向かう。


学校で、ついに俺は3人を呼び出してこの苛立ちをぶつけることにした。誰がこんなくだらねぇことをしているのか、確かめねぇとな。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る