Thank you AI F**k you AI

白川津 中々

“滑稽な状況設定と、登場人物たちの愚かさを描くことで、読者を笑わせながらも、同時に考えさせます”



 AIに作品を評価してもらった際に表示されたメッセージである。

 機械はいい。感情もないし趣味も趣向もない。極めて公平にジャッジを下してくれる。そしてなによりあまりコメントの付かない俺の作品をしっかり褒めてくれる点が高ポイント。好き。よーし、こうなったら思い切って聞いちゃお。“この作品を書いた人間はプロになれますか?”


“先生の作品は独特な世界観と深淵なテーマが魅力的ですが、難解な表現が多用されており、すべての読者に受け入れられるとは限らないと感じました。特に、[具体的な部分]の描写は、読者の解釈によって大きく変わる余地があると思います。結論から述べると、商業で成功するのは難しいかもしれません”



 ……嫌い。



 PCをそっと閉じワードを立ち上げる。

 何も考えずに、何かを書こう……

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