我々、漫画研究部!

吉本 ドリオ

プロローグ 求めていたもの

「ほら、あの六等星。あれが君で、すぐ近くでピカピカしてる一等星が私。まあ、先輩に勝る後輩なんていないっ!けどねっ」


 草薙咲舞くさなぎ さくま。こんな話をしていた彼女が、僕の夢にまで出てくるようになったのは、いつからか覚えていない。

 彼女を忘れたい、消し去りたい。記憶をなんかじゃない。


 僕の身体からだからすべて、彼女が存在したことを。


「……でも、私より君のほうがもっとすごいと思うのっ!」


 やめて…。


「星は一等星から六等星まであるって科学で習ったでしょ?一見すると、六等星なんて私たちからしたら目に入ることも少ないけど…、実際は一等星より何十倍も大きな星かもしれないの」


 やめてください……。


「世の中には六等星みたいな、君みたいなひとがいっぱいいる。そう思うとなんか、わくわくするんだ私。例えば…、こんな人がまさかっ!みたいな?」


 笑顔なんて、忘れたはずなのに。


「だからね、君は絶対。すごい人だって私は思ってるよっ?」


 …………。


「ちなみにちなみに!さっきのセリフ知ってるー?これはねぇ、あの超有名な漫画の……」


 ──部長。またあなたのそばにいられる日が来るなら、今度は。



 ────────。



ピピピピッ!!ピピピピッ!!ピピピピッ!!

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