名状しがたい奇妙な出来事の物語なのですが、全体的に軽いノリというかコミカルというか。少し緊張感が生じても良いストーリーのはずなのに、気づけば自分も旅行気分というか、日常を離れて不思議な世界に足を延ばしたような。でも適度に現実感もあるのが面白い。テンポもよくてするする読めちゃう。 行方不明になった父、本場の味噌豚を探し求めていたらしいという情報を元に、息子である主人公が父の消息を追うというストーリー。 作中の味噌豚の味は、この物語のような感じなのではないかと、読後にひっそり噛みしめるのでありました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(271文字)
嘘つきの父が語るところの味噌豚なる料理をめぐる不思議な話。最後には「本物」の意味が消失してしまうような感覚でした。桃源郷に迷い込んだような感覚とも言うべきか。ぜひご一読下さい。
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