闇に蠢く血 ～ ヴァンパイアに関するドキュメント ～

『ゆきのり氏に聞く：【ヴァンパイア】問題』より一部抜粋

TV対談：『ゆきのり氏に聞く：【ヴァンパイア】問題』より一部抜粋

公開日：2023年7月4日

☆☆☆

──於チューブ、再生最高潮の箇所（かしょ）の切り抜き──

ゆきのり氏：「──だから僕は、別に【ヌーン・ウォーカー】になろうが何になろうが、その【ヴァンプ】の勝手だと思ってるんすよね。というのも、その得体の知れない何かになる、っていうのは、彼ら自身の選択であるわけで、それがいくら邪悪（じゃあく）なものだとか侮蔑（ぶべつ）すべきものだとかであっても、我々は関与（かんよ）すべきじゃないことだって思うんですよ」

織田氏：「そうではなくて、私が言いたいのは、なぜそうまでして【ヌーン・ウォーカー】になりたいのか、その理由をはっきりさせるべきだと思うんです」

ゆきのり氏：「それって論点をズラされてませんか？　僕が問題にしてるのは、あくまで彼らの自由意志を尊重（そんちょう）すべきじゃないか、ってことなんですよ」

織田氏：「ご自身の家族を亡くされているのに、そんな悠長（ゆうちょう）なことをよく言っていられますね、あなたという方は。ヒトに戻してあげたいとは思わなかったんですか」

ゆきのり氏：「姉のことっすか？　仕方がありません、実際に手を下したのは僕ですからね。確か灰になる前の日あたり、銀の入ったケーキを一緒に食べたんですね。あ、もちろん銀入りのを食べたのは姉でしたけど。【ヴァンプ】が世に出始めて間もない頃ですけど、姉は常々、私があいつらになったらその手で私を殺してね、って僕に言ってましたね。僕は単純に姉の自由意志を尊重しただけなんすね。だからこそ、姉が【ウォーカー】になりたいともし言ってたとしても、僕は『あなたがやりたいようにしてね』みたいな事を告げてたと思いますよ」

CM:『対ヴァンプ用ニンニク入り銀スプレー：まとめ買いはこちらの番号へ』