ネコ耳

 はじめまして、新学問『男の娘学』教諭の中山です。


 では、さっそく授業を…っと、なんだね、井上さん。


「はい、先生…好きですッ。私と付き合ってくださいッ」


 がが〜んっ、んな突然…!


「いやま、そもそも私は、キミのようなカワイイ男の娘は大好物だが…しかし、キミはまだ16歳だし、しかも生徒だし…」


 他の生徒たちもざわめく中、そう返すのが精一杯の私。


「でも先生…男の娘は男の娘でも私、ご覧の通り、ネコ耳コス・・・・・の男の娘ですよ」


 などと、井上さんが言ったがどうした、


「あ、そっか。井上ってばネコ耳だったっけ。じゃあ付き合っちゃいなよ、先生」


「うんうん、ネコならイイよね」


「そうそう、ネコならオッケー」


 皆さんも口々に。


 …って、なぜだッ。なぜネコならイイんだ〜ッ…



                       おしまい


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なぜネコなら…? 七七七@男姉 @138148

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