なぜネコなら…?
七七七@男姉
新妻
どうも。パフパフ評論家のパフィ斉藤です。
で、昨年のことなんですが、実は私、齢40にして、ようやく結婚しましてね。
はい、その通り。いま向こうのキッチンで夕食を作ってくれているのが、私の妻ミケでござい。
いやま、確かに。まだ若くて、とてもカワイイ娘です…っと、少々ノロケさせて頂いたところで、
きゃッ…!
という悲鳴にも似た声が響いたかと思えば、なにかが床に落ちる音が。
して見れば、どうやらミケは包丁を落としてしまったようです。
すると、よほど驚いたのでしょう。とっさに駆け寄って来たミケを、すかさず私も抱きかかえました。
「よしよし大丈夫だよ、びっくりしたね〜」
と、この小さな頭や顎…そして、尻尾まで撫でてやります。
あ、そうですね。言われてみれば、いま私が抱いているのは、確かにネコですね。あの四足歩行で、にゃ〜んと鳴く。
いえね、実はウチのミケは、なにかに驚くとネコになってしまうという、摩訶不思議かつ空前絶後にして前人未踏な体質の持ち主なもので…
まあ、おそらく彼女のお母様が、かつて
誰も信じないとは思いますけどね。
え…?
『まあ、意味不明な設定だが、ネコならしょうがない』?
『ああ、ネコなら許せる』?
『うん、ネコならイイか』?
…って、な、なぜだッ。なぜネコなら、みんな許せるんだ〜ッ。
おしまい
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