「暑いときに氷作れとか言うな」


 今までの十数年間、多少のトラブルはあれども、友好関係を保ってきた冷蔵庫。
 それがこの暑い夏になって、突然の仕事放棄をし始めた!

 度重なる製氷勧告にも従う様子のない冷蔵庫。
 果たして理由は何なのか、何を譲歩すれば許してくれるのか?

 事情を聞こうにも電化製品に口はなく……



 とてもユーモラスなエッセイでした。

 いつもサボってるかと思いきや、見限る一歩手前で謎の頑張りを見せたりする機械たち。

 実は「中の人」がいるんじゃないか、と想像をした人も少なくないのではないでしょうか。

 ぶきっちょさに振り回されつつも、やっぱりどうにも憎めない、そんな魅力が詰まった作品です。