これは戦争である。囚われの王女に迫る魔の手。屈さずにいられるか。

お玉と中華鍋と火力の高いコンロは持ったか!
いざ出陣!

しっとり炒飯派 VS パラパラ炒飯派の熱く美味しい戦いが幕を開けます。
ああ……読んでいるだけでお腹がすいてきます。料理の描写が本当にすばらしく、胃と脳が全力で「今夜の晩ごはんは炒飯と味玉にしようぜ」と語りかけてきます。想像させるパワーが素晴らしい。おいしそう。
食欲を掻き立てる描写力と、『これは争いになっても仕方ないな……』と思わせる説得力があります。

どちらにも良さがあるものの、どちらかを選べと言われたら私はパラパ派の味方をせざるを得ません。異論は認めます。
食べ物のこだわりと探究心、そして炒飯への愛が伝わる素晴らしい作品でした。

からあげにレモンは場合によってかけますが、了承なく勝手にかけられると嫌です。事前に了承を取ってくれ分派に加担しようと思います。

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