第2話 羽島龍之介ェ!!!!!それが…デーモン・エンドだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

あらすじ☆

転生したら特撮のラスボスになってた!!!!


ヒロシ「8…2…5…1…4…」


エコノミーサイエンスの一番、南方向にあるエレベーターにヒロシは乗り込む。

そして、連続して迷うことなくボタンを幾つか押す。


そしてヒロシは最後に1階のボタンを押すと、扉が閉じているのにも関わらず、閉じるのボタンを押した。


そして、エレベーターはガクンと少し落ちた後、正常に起動し始めた。


ヒロシ「で…できた…!!やっぱり映画の情報は正しかったんだ…!!」


しばらくエレベーターに乗っていると、唐突にその扉は開いた。


繋がったのは大きく、そして暗い空間。


その中に何人もの白衣を着た科学者が歩いていた。


ヒロシは、その道ゆく科学者の一人に話しかける。


ヒロシ「あ!えっと…ちょっとこその君!!!所長の濱口は今いるか?」


科学者「あ!社長!所長ですか?すいませんが…どうやら今朝蒸発したみたいで…」


ヒロシ「え?じょ、蒸発!?」


科学者「あ!いや、本当に蒸発したわけじゃなくて…その…行方不明で…」


ヒロシ「え!?濱口が居ない!?」


ヒロシ(ま…マジかよ………)


ヒロシ(トランスライダー第14話…濱口英作と羽島龍之介の対面シーン…本当は今日がその日のはずなんだけど…)


ヒロシは顎に手を当てて考え込む。


ヒロシ(絶対にストーリーを間違えることはこの俺があるはずがない…と言うことは…まさかね…)


ヒロシはそう思いながら科学者に例を言うと、少しだけ、今は何が開発されているのか気になり、研究所のさらに中へと足を踏み出す。


まるでどこかの工場かのように、たくさんのベルトのパーツが生産されている生産ラインを抜け、そして、廊下の奥に作られた研究室。


ヒロシは、そこの扉を開ける。


そして、その研究所の入り口近くでヒロシは足を止めた。


ヒロシ「こ、これは…!!!」


ヒロシの手に取ったもの。

それはまさしく、デーモンベルトに差し込むカセットのような物だった。


四角いケースに二つの穴。


その穴は横に並んでおり、右側の穴には目の瞳の様なデザインが施されている。


神田「あれ?社長?」


ヒロシは、カセットをすぐに後ろへ隠し、その神田の方へと向く。


ヒロシ「か、神田!?」


ヒロシ(神田竜馬…後々主人公の仲間となるトランスライダー3号。

演者の御橋一みはしはじめさんは少し前に生命保険のCMにも雇用されてたし…俺に対して敬語なんて…す、すごいな龍之介は…)


神田「社長…それってもしかしてプロトタイプですか?」


ヒロシ「プロトタイプ…?」


ヒロシは慌てて隠したカセットを改めて見る。


確かにカセット自体は今の使っている物、「スキップ」と似ている。


だが…


ヒロシ(ぷ、プロトタイプ…?き、聞いたことない名前だ…デーモンベルトにプロトタイプというカセットがあったのか…?)


神田「どうせなら使ってみますか?」


ヒロシは、そう聞かれると、とりあえず、首を縦に振る。


神田「じゃあ、それあげますよ。試しに実験場で戦ってみますか?」


ヒロシ「え?良いんですか…!?」


神田「な、なんですか急に…良いに決まっているでしょう…ここの社長なんですから…」


ヒロシ「あ…そっか…」


神田に案内されて、ヒロシは白い壁で包まれた広い空間へと招かれた。


存在だけを知っていたヒロシにとっては、そこに行くまでの道を覚えるのがやっとだった。


神田「それじゃあ、行きますよ!!」


神田は、そういうと、白衣の下に来ていたトランスベルトをあらわにし、片手に2枚のディスク…もとい、ブラックディスクをトランスベルトの中に装填。


神田「変身!!!!」


レバーを引き、ベルト中央の穴から光が漏れ出した。


『ヒーローベルト!!!!!!!!スパイダー&アイアン!!!!!!!!!エクセレント!!!!!!!』


ベルトから音波の様なものが、周りに散らばり、それは一気に神田に跳ね返り、神田の体をトランスライダーのスーツで包む。


ヒロシ「ダークライダー…メタランチュ…」


ヒロシ(主人公たちの敵側勢力のダークライダー…しかし、戦っていくうちに仲間になる…というライダー。神田自体がそもそも心の優しい人物なため、悪に利用されやすく、最終的には龍之介に殺されちまうんだよな…)


神田「準備できましたよ!それじゃあ手加減お願いします!」


ヒロシ(手加減できるかどうか…)


ヒロシはそう思いながらも、自分の腰にデーモンベルトを取り付ける。


ヒロシはベルトの上部についている2本の角をレバーのように、外側に傾けると、ベルトのカセットもとい、闇カセットを入れる部分が開かれた。

『デーモンベルト!!!!!!』


そして、2回、そのみたこともないプロトタイプのカセットをトントンと叩くと、ベルトの中に装填。


ヒロシ「変身!!!!!!!!」


ヒロシはそう言いつつ、角を内側に引き、通常の状態に戻した。

ガシャン!!!!!!!と大きな音を立てて、悪魔はビートに乗っている様に

『RRRRRRRRRRRREPLAY!!!!!!』

と、ベルトから声を出すと、ベルトのクリアパーツから黒い液体を流し、そして、その液体は、ゾンビの様に、俺の足を掴み取り、俺の体を包んでいった。


ヒロシ「ぐ…ぐあああああああ…!!!!!!!」


一気にその液体が爆発するかのように、あたりに四散すると、隠れていたスーツが露わになる。


それは、灰色と黒で彩られた、本来のスーツとは異なるデザインと配色の色。


ヒロシ「こ…こんなの見た事ない…!!!!」


『トランスライダー…デーモン!!!!!プロトタイプ!!!!!』

悪魔の嗄れた声が告げる聞いたことのない名前。


ヒロシ(劇場版でもこんなものはなかったはず…いったいこれは…?)


神田「それじゃあ、行きますよ!!!!!」

そういうと、神田は、目の前のヒロシに向かって走りだす。


ヒロシ「え!?え…え!!えっと!!!!!」


ヒロシは慌てて、神田の走りながら突き出す拳に向かって、自分の拳を打ち付ける。


すると、『END!!!!!』とベルトから悪魔の声が響いた。


ヒロシ「え、エンド…!?!?」


そして、次の瞬間、突き出した拳の下。

そこには蜘蛛と鉄のブラックディスクが宙に舞っている。


そして、神田の変身した姿、メタランチュが光を体から上げる。

それはまるで、太陽が目の前にあるかのように、しかしながら、太陽の様な自然な光…というよりかは、ライトの様なLEDの様な人口の光の色に近かった。


神田「ぐあああ!!!!」


ヒロシ「か、神田!?」


そして、変身の解除された神田は3mほど吹っ飛ばされ、床に叩きつけられると、体を起こしてスーツを指差して言った。


神田「そ、それはぁ…!!!!!トランスライダー・デーモン・エンドプロトタイプ!!!!!!濱口さんが開発していた闇カセットの一つです!!!!」


ヒロシは変身を解除すると、神田に近ずく。


神田「能力は…殴った相手の変身強制解除!!!!!これが…!!!トランスライダーデーモンエンドの能力です!!!!」


ヒロシ「きょ、強制解除!?」


ヒロシ(そ、そんなものが…トランスライダーにあったのか!?!?)







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転生したら特撮のヘンシン系ヒーロー物語のラスボスになってました。とりあえず推しを守る為に力を行使します。 最悪な贈り物 @Worstgift37564

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