キャラクターを語る 銀騎詮充郎

 彼は私の分身です。全キャラ分身なんですけど、彼以外が分身なら詮充郎は私自身と言い換えてもいいです。鵺シリーズのテーマは「何かに不自由な人が定められた人生で頑張って生きる」です。蕾生の場合は持ち過ぎているがための不自由さでありますが、詮充郎は正しくテーマ通りの「不自由な人」そのものであります。詮充郎の生き様や考えなどは私自身の投影であり、私が闇堕ちしたらここまでやるだろうというのを体現したキャラクターです。


 彼のやったことは許されることではないですし、同情の余地もありません。佐藤斗羽理じゃないですが、老人がおいおい泣く姿は見ていられません。その姿をわざわざ若者に見せることが、鵺一部のひとつの目的でした。


 表紙担当の友人にどんな話なの、と聞かれて高校生がお爺さんと戦う話だと言ったら微妙な顔をされました(笑)エンタメとしては、皓矢黒幕説の方がわかりやすくて良かったのかもしれません。ですが、私は詮充郎を世に出したかった。銀騎詮充郎という「不自由な人」を表現することが、この作品を書いた目的でした。


 なお、詮充郎に関しては明確なビジュアルモデルが存在します。俳優のH田H太郎さんです。大ファンです!

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自作「転生帰録(鵺)シリーズ」を振り返り解説し反省する 城山リツ @ritsu-shiroyama

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