25.特訓と5年
現在俺は、リオとニーアと一緒に朝食をとっている。
ちなみに父さんは、王都に行っている間に溜まっていた事務仕事をしている。
「早速だけど、今日から特訓を始めようと思う」
「わかったわ。絶対に異世界無双して、最高の人生にするんだから。」
「私も、がんばりますよ!置いていかれるのは嫌ですから。」
俺たちは騎士団の訓練場へと移動して特訓を始めた。ユニークスキルの特訓はまだするつもりはない。今は、魔法を使って敵を倒せるようになってもらうのが大切だ。最低限自衛はできるところまでは鍛えようと思っている。そのあとは、2人のやる気次第だ。
「ニーアはまず風魔法と光魔法を重点的に鍛えていこうと思う。闇魔法はもう少し戦闘に慣れてからだ。」
「しっかり、強くなれるなら文句はないわ。」
「オッケー。次にリオにはまず魔力操作を覚えてもらおうと思う。魔力操作は、魔法やスキルを意識的に使う上で欠かせないスキルだからね。」
「わかった。早く2人に追いつけるように頑張るわ。」
「よし、今日はこれで終わろうか。2人とも上達がめちゃくちゃ早くて、正直ビックリしてるよ。これなら結構早くユニークスキルの練習もできそうだ。」
2人を褒めることももちろん忘れない。実際2人の成長は凄まじいものだった。
まずリオは1日で、魔力操作を使えるようになり、土魔法もレベルを1に上げることができた。
次にニーアだが、さすが転生者なだけあって、発想力がすごい。風魔法をどんどんアレンジしていきオリジナルの技を作っていた。
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俺がこの世界に転生して10年が経った。
今日は、兄さんが家を出て王都に出発する日だ。理由は簡単で、ケイル兄さんは5年前の約束通りに王立ユークエイト学園に首席で合格したのだ。
今日で一旦お別れということで、みんなとても寂しい気持ちだ。母さんなんて泣いてしまっている。
「カナタ、みんなのことを頼むぞ。あと、2人のことも泣かせないようにな。」
「はい。任せてください。兄さんは安心して学園に行ってきてください。兄さんの活躍が聞けるのを楽しみにしています。」
「ケイル。辛くなったらいつでも戻ってきていいからね。私たちはいつでもあなたの味方よ。」
「はい。母さんありがとうございます。」
そう言ってケイル兄さんは馬車に乗り込んで出発していった。
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この5年間の出来事をまとめようと思う。
まず、俺たちに妹ができた。名前はユーナだ。まだ生まれて半年ほどだが、鑑定してみると、俺と同じように全ての属性に魔法適正があった。魔力量もとても多いようで、すごい子が生まれてきたなとビックリしたもんだ。
次に、冒険者活動についてだが、この5年間で本格的に活動を始めた。リオとニーアも7歳になった時に冒険者登録を済ませて今では2人ともDランクになっている、りっぱな中級冒険者だ。俺もランクが一つ上がりCランクになった。
あと俺とニーアとリオの3人で『暁』という名前でパーティを組んだ
明け方という意味がある。俺たちがいるだけで、みんなの顔から不安が消えてくれたらいいなと思ってこの名前をつけた。
明日は3人でクエストを受けるつもりだ。
あと2年で俺たちも学園に入学することになるため、そこに向けてそれぞれ自分の苦手を克服またはお互いにカバーしあえるように特訓をしている。
たとえば、俺はメインのアタッカーになるので、火力の強化などをメインに特訓している。
ここ2年はよく2対1で模擬戦をしている。最近は2人の連携がうまくなって来ていて、俺も負けそうになることがたまにある。とは言っても、まだ負けたことはないけどこれからも負けないために、自分の特訓メニューも結構ハードなものにしている。これも全て俺の理想の異世界生活のためだ。
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あとがき
今年の更新はこれで最後になります。来年からもより良い作品にできるよう頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
皆さんから、登場させて欲しいスキルを募集しようと思います。スキルの名前と詳細な能力をコメントで教えてください。コメントお待ちしています。
次の更新予定
異世界で魔法極めて自由気ままに生活します やっす〜 @yasuto-115
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