第3話都合のいい女。

俺は侵略者に連れ去られて奴らの本拠地の牢屋に幽閉された。しかし、HEROのお前が連れ去れて丸2日立つと言うのにどうして人類はお前を救出に来ないのだ!。お前が死ねばお前達は俺様達と渡り合う力などないはずだぞ!。もしかしてお前見捨てられたのか!。と嘲笑う侵略者達。


そうだよ俺はとっくに世界に見捨てられているよ!。氷漬けに成ってなければお前達に真実を伝えられるのにこれじゃ喋る事も出来やしない!。すると突如侵略者達の本拠地の前に大量のHERO達が姿を現す。


何だこれは直ぐに迎え打て!。しかし、まるで死を恐れぬHERO達は相打ち覚悟で侵略者達を倒していく。そして、HEROが先駆隊達が俺の元へ駆けつける。先駆隊達が侵略者達と戦っている間に残り部隊が俺の元へ駆けつける。そして、俺の氷を熱エネルギーで簡単に溶かす。


誰だか知らないが助けてくれてありがとうと礼を言う俺に語りかけるHEROのメンバー。いやこれは俺達の意思でやった事ではない。俺達もお前と同様に女共に無理矢理このベルトをはめられたんだ。男クセに情けないわね!。男なら困っている女の為に命をかけなさいと集団で羽交い締めをかける女性達。私達女性は弱いだから強い貴方達男が戦いなさい!。そうよそうよ!。


おいおい弱いだど!。集団で一人の男の元へ押しかけて戦う事を嫌がる俺に無理矢理変身ベルトをつけて戦わせようとする奴らの何処がか弱いんだ!。お前達はただ女て立場を都合よく利用しているだけだろう!。えぇ、男のクセにいいわけするな!。嫌だ俺は戦いたくはない!。


こうしてここでHEROとして戦っている連中全てがお前に変身ベルトを無理矢理装着した女共と同じ屁理屈をこねてあたかも自分達だけが被害者で自分達に強力しない中年男性を悪者に仕立て上げて戦わざる得ない状況にしやがったんだ!。


そうだったのか!。


そうだ、それにこの変身ベルトの適合率の秘密について知っているか!。


いや知らない!。


この変身ベルトの適合率が高いと言う事はそれだけ高い爆発エネルギーを生み出せると言う事だ!。


なんだと!。


俺は見たんだこの変身ベルトを装着させられた男性が強い侵略者と戦っていて勝ち目がなくなった時にアイツラが起爆スイッチを押して侵略者もろとも変身者を爆発して侵略者を倒している所を!。しかも、奴ら田中始とかい言う人間は我々が最初に作り上げた変身ベルトへの一番の適合率があるのに変身者を守る保護AIのせいで折角敵の本拠地に辿り着いたと言うのに侵略者もろとも自爆が出来ないとほざいてやがった!。


そのクセ3日前にお前が侵略者に捕まった時は我々の事を救ったHEROが囚われたこれよりHEROを救う為の救出作戦を開始すると言って変身ベルトを大量生産開始しやがった!。それで多くの中年男性が侵略者との戦闘に駆り出された!。


3日前だと!。確かその時はアイツラからお前は用済みだから好きにしろと言われたぞ!。アイツラ自分達に都合いい嘘吹き込んで変身ベルトを量産しやがったな!。許せん殺してやる!。


悪いがそれは出来ないぞ!。何故なら俺達はここに死ぬ為に送り込まれたんだ。この場所に一定の数のHEROが送り込ままればこの変身ベルトは起爆する仕組みに成っている。どの道俺達に生き残る手段はない!。


何だと!。こんなことなら風俗行って童貞捨てとけば良かったそうすればこんなことに巻き込まれなかったのに!。田中始は金をだして女性に性的な事をする事に嫌悪を抱いていたために消して風俗には行かなかったのである。俺が買うのはAVまでそれ以上は流石の女嫌いの俺でも気がひける。いくら女性にやむおえない状況があるとしてもその弱みにつけけむのは嫌だ!。と嘆く田中始だが量産型のベルトの装着には既に童貞であろうがなかろうが関係なく変身出来る様に成っていた。


そして、田中始は女性嫌いではあったが彼なり、女性には気を使っていた。例えば醜い自分と会話するのが嫌だろうと思い女性とは仕事以外の会話を最低限に抑えたり。満員電車などというどうしようもない状況以外、自分からは女性に近づかないでいた。これは例え相手がご高齢の女性であっても同様である。


こんな死に方をする位なら勇気を持って速い段階で自殺すれば良かった。俺は今まで一度もこの世界で生きたいと思えなかった。しかし、死ぬのが怖かったから自殺出来ないで中途半端に生きていた。こんな事になると解っていたなら、俺はもっと速く自殺しておけば良かった!。


クソ、今に成って思えばこの侵略者達は世界に捨てられた俺達にとってはこのクソ以下の世界を破壊してくれる救世主だったのかもしれないな!。


そうだな!。俺達はそんな救世主に楯突いたから、こんな惨たらしい死に方をするんだな!。そうだよな俺はHEROとしてこの世界の人間に石を投げられだ経験がある。この世界を救おうとした人間に石を投げる奴の最後なんて惨めなものなんだろうな!。


もうすぐここに規定の数のHEROが来るこれで俺達は侵略者もろとも自爆だ!。そして、自爆の瞬間を迎えて辺り一体を吹き飛ばす大爆発が起こり侵略者とHERO含め全滅する。当然田中始の変身ベルトの安全装着が起動したが爆発のエネルギーが安全装着の想定を上回る質量なので田中始は最後にクソがーーーー!!。と叫びながら爆死していった。


そして、世間によくある美男美女だけが幸せに成って終わる都合の良いハッピエンドでこの物語は完結する。そして、この世界では田中始を含めたHERO達の活躍を世界を救う為に命懸けで戦ったHEROの美談として後世まで語り継がれる事になる。何故って?。それはこの戦いで死んだのは醜い中年男性だけだからである。不細工な若者が全て生き残った事により、田中始達に変身ベルトを押し付けた物語達の美談がより真実をましたからである。


最後まで読んで頂きありがとうございます。もしこの作品がおもろいと思った方はお手数ですが星一つでもいいのでレビューをお願いします。

























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キモメンの俺、嫌いなこの世界を無理矢理救わさせられる。 山田太郎 @TAROUTAMAKA

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