開始2話目で常識が吹き飛ぶ!意味不明さに立ち向かえ!……どうやって?

 非常におすすめの作品です!
 この作品は『ピィ事案』と呼ばれる、あまりにも不可解で非常識で意味の分からない、それでいてほっといたらとんでもないことになる事象に立ち向かう刑事たちのお話です。
 ピィ事案対策課が出来て初めての事案を扱った、言わば始まりの物語と言っていいでしょう。
 当然、意味の分からないことを相手にするのですから、もう何も分かりません! 全てが手探り状態からのスタートです。

 何をしようとも真相に手が届かなくて、霧は晴れなくて、しかしこちらは次第にすり減って、読んでいて絶望感に苛まれます。
 しかしそれでも地道に原因を探ろうとする主人公たちの姿に胸を打たれます!
 歴史を振り返れば、現実世界でも意味不明な不条理は噴出し、その度に原因究明へ尽力した人類の姿がありました。この作品はその姿を痛快なまでに描き出した傑作です!

 ……が、しかし。
 この事案に対処している時、『ピィ事案対策課』のメンバーは6人。
 彼らが相対する事象は、これまでの常識が通用しない、化け物級の不条理……。
 果たしてこれまでの歴史と同じように、上手く原因を突き止められるのでしょうか!? 必見です!

 展開やテンポも良く、キャラクターも個性豊かで、シリアスながらもユーモアも忘れない、非常におすすめの一作となっております!