町に書かれた落書きを消すと、どうなる?落書きがある、本当の意味と勇気って?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 本当の勇気?「バ、バカモーン!」「俺にもやらせてくれ」落書き犯たちとともに落書きをしたら、こうなった!

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

   ☆

 落書きがテーマのこの話は、外国でなら実話。

 日本だと、こういうことにはなりにくいんだけれど…。

 町の落書きが、止まない。

 なかなか仕事が見つからない世の中で、仕事探しの邪魔になっているでは?

 皆が、ストレス。

「またか?」

「また、書かれたのか?」

「町の廃屋、ガレージ、電信柱に…」

「消しても消しても、復活しているぞ!」

「やれやれ、だぜ…」

 落書きの数も、落書きを消すために働く人たちの数も止まらない。

 そこで、時間を持てあましている高齢者に注意をしてもらうことにした。

「…バ、バカもーん!」

「何だよ、このじじい」

「学校に、チクるっていうのか?」

「そうではない!」

 怒る、怒る。

「俺も、注意をさせてもらうよ」

  1人の若者が、怒る高齢者の手伝いに入った。

 が、何か変。

「…あ!」

「マジか!」

「あの人、何をしているんだ?」

 人々が驚くのも、無理はない。

 落書き犯を注意していたはずの勇気ある若者が、何と、落書き犯たちと一緒になって、町のあちらこちらに落書きをはじめたのだ。

 疑問に思っただれかが、勇気ある若者に聞く。

「なぜ、あなたは、そんなことをしているんです?なぜ、落書きの手伝いを?」

 勇気ある若者は、平然としたままだ。

「あ、きた」

 …きた?

 落書き犯をしかっていた高齢者をはじめ、何人かが集まってきたぞ。

「バカもーん!」

「はい?」

「君!落書きを消す者が、落書きをはじめて、どうする!恥ずかしくないのかね?」

「いえ。恥ずかしくなど、ありませんね」

「何?」

 勇気ある人は、満足そう。

「これが、弱い立場の人を助ける、本当に勇気ある行動なんです」

…は?

 勇気ある若者には、皆、感謝をするしかなくなった。


   ☆

  (この話の意味)

 本当に勇気ある行動とは、何?

 町の落書きを消したら、どうなった?

 消したら…。

 落書きを消す人たちの仕事が、なくなってしまった。

 そこで、勇気ある若者は、町の人たちに仕事をあげようと落書きをしたんだってさ。

「仕事のない弱い立場の人たちを救うためには、仕事をする機会を与えてあげることが必要!」 

外国では、ホントにそう考えることもあるんだぞ~。

 エモいなあ。


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