自由の代名詞、それは魔王

物心ついたときから、魔王に憧れていた。


ここで1つ魔王とは何か？
ただ力の限り生命を狩るものか？
否。それはただの獣である。
人間を滅ぼさんとするものか？
否。それはちょっと可哀想……。


ならば、魔王とは何か？



「この世で最も自由なものだ」



そう、限りの無い力で思うがままに動かす。たまには隙の無い完璧な頭脳で力を振るわずとも意思を通す。

それこそが魔王、最も自由な生物である。



これは、ちょっと中二病で、ちょっと感性のおかしい人間が異世界で魔王を目指す物語。



時折、浪漫を求めて寄り道も……。