第6話 たのしく生きる

カウンセラーになるために講じた具体的な手段が消滅すると私はなんだかもうカウンセラーになる気を失くした。私は自分をにするためにそれでまでの努力を全部やめた。


カウンセリングを受けてみた。なぜ今まで気づかなかったのだろうか。カウンセラーが必要なのは私だった。だけどなかなか予約が取れない。暇になったから頑張って3件梯子してみても、山下みたいな熱を持つカウンセラーはいなかったからやめにした。


通信講座は途中解約でも違約金として満額を払わないといけない。退会画面の最後に"お客様のご意見をお聞かせください"という欄があったから"クソくらえ"と書いて送信した。コンビニ決済にして違約金の支払い画面映したスマホをレジに差し出す。今からクソくらえに3万円支払うんだと思うとなんだか愉快で笑ってしまった。


母親を食事に誘った。母が絶対に行かないだろう小学校の給食を再現したお店に行った。2人で黄帽をかぶって写真を撮った。母はずっとお店をきゃっきゃと楽しんで何も言わなかった。次に会った時、母のスマホの待ち受けがその時の写真になっていた。母はすごく楽しかったから、とだけ理由を教えてくれた。


セフレが家に来たらまずはスイーツを食べることにした。甘い物を食べると会話をするようになった。3人いたけど、2人は会話をすると来なくなって1人だけ残った。セックスがなんだか少し変わった気がする。


私はたのしく生きている。こんなことを地獄で先輩や山下に話そうとおもう。

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独白殺し ぽんぽん丸 @mukuponpon

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