記憶の、護り人

私も、こういう人気のないところの探索が大好きですので
筆者様と一緒に、楽しませていただきました。

どこにでもある話し
そう言ってしまえばその通りなのですが
そこには、やはり

人が生き
人が暮らした歴史と記憶が在るのです

想いと現実の間で、悩みながらも決断していく
押し付けられた役目だったなら、
愚痴の持っていき処もあるのかもしれないが
人々が忘れることを選び、
やがて消えていく事を運命付けられた記憶を
自ら背負うと決意した者の
孤独と哀切

どこか諦観に包まれていても
せめて自分だけはと思い、そこに立ち続ける人間の姿に

これが、生きるということだと
思わずにはいられません

作者と共に、
私も祈らせてほしいと、切に思うばかりです