再会

第3話

○○高校学園祭 当日


良かったぁー。こっちの学園祭も

バイトも被らなくて助かったな。

ほっと一息した私とは反対に。

梨花の様子は、

少しばかりおかしかった。

「梨花〜?」

「○○!!私達にとは、

絶好のチャンスなんだよー!!」

「はぁー?」

「もうっ、分かってないな!

数々のスポンサーやライバルがいる中、

自分の推しを探して、

アピール出来るのよー!萌えてきわー!!」

「(なんだろう.....

いつもより多大なるオーラをまとってらっしゃる。化粧品もここぞと、

ばかりに変えてるなぁー。)」



そういや、梨花が好きになる

男性って聞いた事ないんだよなー。

彼氏いても、

あぁー、別れた。最悪。って、

愚痴愚痴言ってるから、

本人聞いても分からないらしいし。

案外、好き という概念は

私もだがイマイチ、ピンッと来ないんだなって共感する。



バスに揺られながら、

私達は○○高校学園祭にたどり着いた。

待っている先には、

驚くばかりだった。

自身の高校より敷地面積があり、

入口には薔薇のような装飾。

目を疑うばかりか、

周りはほとんどが女性ばかり。

え?ホ○ト?執○?みたいな

タキシードに身を包んだ男子学生が

周りを囲んで自身だろうか?

クラス内に誘導する姿がみえたり、

学園祭にある

やきそば、たこ焼き、がっつり系で

アピールしたり、得意な

技術や得意なことを活かして、

プレゼンしたりと.....

なんとなく、自分にもインパクトが

強いというか....

どうにも比べてしまうな。

梨花はと.....



梨花さん?り・か・さ・ん?

眼がいつもより、

キラキラしてらっしゃる(苦笑

しょうがなく、

今日は、梨花さんに揺られながら、

お目当ての推しを探すのだった。



▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣


龍也side

「あれが、君の言っていた幼馴染みかい?」

『派手じゃない方な。

随分と見ないうちに変わったんだな。』


窓際で2人が見ているのもしらず、

観察していた。


「へぇー、じゃあ、その子達。

お誘いしようかな?」

『なに考えてんだよ?』

「なにって....

是が非でも手に入れたくても

手に入らなかった女子が、

今をときめく君の姿をみてどう思い、

君がどういう反応するのか、

気になるかなね。ね?有名イケメン様?」

『はぁ?それはてめぇだろうがっ!』

「あぁ〜、怖いコワイ。」

『うるせぇー、つうか、

てめぇが噂流したせいじゃねぇか!』

「俺のせいにするなよ?

俺はお前の手助けできたら最高さ。」

「それに...??」

『......??』

「会ってみたくなったんだ。

君が幼い頃から箱庭で育てきた姫様に。ねっ?」


じゃあ!誘いにいってくるよ〜

って、その本心を隠したまま

達久は行っちまった。



○○は覚えているだろうか.....

久しぶりに、

2人っきりで話せる場所

作らないとなっ.....

ファンクラブは黙らせねぇと.....

バレない内に、

親戚の和哉にアイツらにバレないように

ファンクラブを黙らせた。


アイツがどう思うかは、

あの頃から俺は変わってない。

ずっと探してたんだ。

もうっ、あの過ちはさせない。


お前は....


龍也side終

▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣

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