しゃらしゃら

蒼開襟

第1話

魂の行方。

行く先は誰も知らず、死にかけた者たちは不思議な夢物語を語る。

花の咲く彼岸にて親しい人と会った、河の向こうで親しい人が手招きした。

実際のところ、何もわかりはしない。

死とは生と隔絶されたものだから。

魂となって人の形をとるのかわわからない。

生前と同じ形か、それとも死ぬ間際の酷い姿か・・・。

自死した者はどうだろうか。

現世から離れたいと願い死んだはずが、またその現世で人の間を彷徨っている。

痛みがなければよいがひきずるならば絶望的だろう。

なんのために死んだのだと。

極楽浄土に行けるのだと信じて命を絶ったものはどれくらいいるだろうか。

死してなお、同じ世界で彷徨い同じ苦しみを味わうのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

しゃらしゃら 蒼開襟 @aoisyatuD

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ