軽いが、心に残る幼少時の思い出を描くエッセイ

戦後の貧しい暮らしを思い出させてもらった。タイトルの失敗は失敗とはいっても致命的なものではないと読むうちに分かってきた。それでも筆者にはこたえた失敗なのでしょうか。
紙巻きたばこの件では私の父が、コンサイスの薄いぺージでタバコを巻いて吸っていました。どうして大切な辞書を破るのか、もしそのページにある単語の意味を調べる時にはどうするのかと不思議に思いました。吉松に対する主人公の善意はとんでもない結果をもたらしましたが彼には良い経験となったことでしょう。

第3話を読んで:70年前の汽車の旅をまざまざと思い出させる出だしは巧い。

私はたまたま大竜小学校前の久保田一家を存じ上げていましたが、この家族は実験が好きで花を見ても、野菜を見ても採集したりして、ハエドクソウの実験の話もうなずけました。 ラッキョウ中毒(?)の原因を突き止めた叔父さんの推理に感心しました。
一読してみたら? 

もう少し続けて読みたいものだ。