認知症で過去の出来事は忘れてしまっている。彼女は人生の悲しみの思い出は、もしかしたら自ら棄てたのかもしれない。夫との幸せの時の思い出だけを残して。ラストは余韻を残して終わっている。これは、読む人がどうこの物語の最後を想像させる為かのかもしれない。
日々の暮らしに 追われるように生きている私達気がつけば刺々しい言葉が口をついて出ていないか知らず知らずのうちに誰かの心を傷つけていないかこの物語の人達のように優しく 人の気持ちに寄り添い生きてみようではないか
追憶、回想、懐かしさ、そして喜怒哀楽を連想させる作品です。観察者の視点で書かれていることが、作品の魅力を最大限に引き立てています。強くお勧めします。
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