第2話
他者を尊び、
其の気性は高潔にして
世界を創造せし女神によって与えられた美しき愛情の光。
友情という高貴な情愛は紫色に輝く"友情の光"。
人類種と他種族の
これら七色の『光』は
<超科学>と名乗る蛇の誘惑に負けた
最初に
宇宙ステーション。
宇宙飛行士。
軌道エレベーター。
宇宙船。
エイリアンとの友好条約の締結・戦争又はエイリアンからの技術提供によるテクノロジーのさらなる進化。
テラフォーミング。
世界の始まりをビッグバン。
生命の始まりをアメーバ。
そして、世界を球体と錯覚する思想 といったこの世界に存在しえない事象や世界観を命の有無は問わず生みだし、自在に操るのだ。
次に
紀元前の時点で使用さえすれば、赤ん坊さえも意図して大小問わず火を起こし敵を焼却。寒さを凌ぐこともできる兵器や道具が生まれていた。
90年代には巨大な津波を引き起こし、敵を一瞬にして滅ぼす兵器が量産された。
2000年代には風は疎か竜巻さえも己の手中にする技術を各国が奪い合った。
2050年に至っては地響きという自然現象を
そう、
人類種と離れ離れになってしまった多くの親愛なる隣人達の例を上げよう。
食いしん坊でお人好しで泣き虫でぽっこりお腹がキュートなコックさんやお菓子屋さんの種族であった"猫耳族"。
天真爛漫で人懐っこくとても友好的な"兎科亜人種"。
天を衝く巨躯に比例する凄まじい怪力を誇る屈強な戦士であり、豪胆さと弱者への慈しみは戦神にも匹敵するという、気は優しくて力持ちを地で行く鬼族。
河童族。
天狗族。
ハーピィ族。
エルフ族。
ドワーフ族。
ケンタウロス族。
ラミア族と
猫耳族や兎科亜人種に癒やされ優しさを知り豪快で陽気な鬼族に護られなくなった弊害が大きく現れたのだ
ギリシャ神話に登場する女英雄アキレウスが愛用した盾 よりも更に頑強な肉体を誇る鬼族の女戦士たちがいれば、そのような不浄な輩をノックアウトしていたであろう。
子供の姿を借りた化物共に仲間はずれにされる無垢な子供が海辺の砂の数のように増えた。
そんな悪ガキは女神よりも情け深い兎科亜人種の激高を招き、時空の狭間へと封印されて然るべきである。
『どうか、わたくしに愛をください』と嘆く乙女達の涙の雨が大地に流れた。その涙の雨は決して大地を肥やさず、ただ微かな、甘い哀傷的情緒ばかりが、矢継ぎ早に《あいついで》生まれた。
乙女達が猫耳族や兎科亜人種に再び心を癒やされる日を、世界の秘密を識る賢者は待ち望んだ。
世界の秘密を識らないものの敬虔な聖職者は民のため、女神へ祈りを捧げた。
民の幸福を願う善良な王族は王冠と権力を奪われ、"総理大臣" や "大統領" と呼ばれる得体の知れない人々が国を統治するようになった。
地球球体説や進化論といった
そのような哲学者が現れたことからもわかる通り、人類は堕落の一途を辿っていた。我が子を傷つける卑劣な外道は児童虐待を愉しみ、 盗賊ギルド・強盗団は欲望のままに暴れまわる。
スペインで
イタリアで
フランスで
アメリカで
オーストラリアで
メキシコで
チリで
トルコで
インドネシアで
台湾で
日本で
世界中で 女神の御心に叶う人達に悲劇が降り注いだ。
なら天国
なら地獄
それはこういうことだ。
そして遂に運命の日が訪れた。
全世界が暗闇に包まれ、荒野になったのだ。
世界は荒廃したまま、時間だけが果てしなく残酷に流れていった。
第一章
第二章
第三章
第四章
闇二抗イシ影ヨ 薄雪姫 @KAGE345
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