ヘイト管理について。

 それを持ちネタにできれば、万々歳ですよ。


 小説を書いていると、悪いことした敵が仲間になるとか、よくある展開だと思います。そうなると、作者として気になるのが、「このキャラあんなことしといて、みんなに好かれるのか……?」ということ。


 悪いことした女の子が、主人公が許してヒロインになるとか王道ですよね。そして、そういうキャラの方がメインヒロイン並みに人気出ちゃって~、とかも良くある話。一番有名なので言えばベジータ様ですよね。


 そしてそれがなあなあのうちに、主人公の周りについているというのも、中々不思議な話。ダーティなヒーローならともかく、完全に善玉寄りの主人公にそんなのいていいの? みたいな感じで。


 いいんですよ、別に。主人公がその人の罪を許しているわけですから。


 どれくらい許したらいいかは、キャラの心の広さによるでしょうから、正直議論の意味はないです。議論するなら、どういう風に司法で裁くか。これは考える必要があります。


 ただ、主人公が許しても、ただ許すだけだとあまりそのキャラへのヘイトは消えません。何甘やかされてんだ? となってしまいます。


 そこで私が考えるのは、悪いことを持ちネタにすることです。要するにイジるわけですね。


 例として、昔あった某AAスレのお話を。


 いろいろ事情があるのでそのへんは省略しますが、ある女の子が、主人公の仲間の家に放火してしまうんです。


 仲間の家族は助かり、主人公の仲間は少女を許すんですが、少女自身は自分の罪の重さに苦しんでいました。


 そこで主人公がどうしたかというと、それをネタにこれでもかと煽り倒すのです。


 ウジウジしていたら「家は燃やせるのに……」と言ったり、あだ名で「チャッカマン」と呼んだり、果てには怖がっているときに「え? 家は燃やせるのに戦えないんすか?」と、想像でも煽ります。


 現実でこんな奴いたらクソ野郎ですが、ある意味でお前の罪を忘れてないぞ、というアピールにもなります。まるでそんなことなかったかのようにふるまわれるより、こっちの方がいくらか気が楽だと思うのです。


 また、イジられることでコメディリリーフになり、キャラへのヘイトを軽減する効果も得られます。


 悪いことして仲間になったキャラって、自分の罪に苛まれることが多いでしょうからね。受け入れ方もキャラ次第ですが、これも一つの贖罪ですよ。

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長く楽しく小説を書くコツ。 ヤマタケ @yamadakeitaro

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