総論
まとめとおわりに
以上、主催作品込みで全23作品、おいしく(?)食べることができました。
今回は「三浦哲朗のえんびフライみたいなの」を掲げて揚げモノ小説を募集したのですが、バラエティ豊かな料理が登場してとても楽しかったです。
23作品を振り返って、揚げられた料理をカウントしてみました。それぞれメインと思われる料理を作品ひとつにつきひとつ選出した結果、天ぷらが7作品と圧倒的に大人気でした。また、調理の工程を細やかに描写されているのもやはり天ぷらが多かったです。揚げるとは即ち天ぷらなり。
一番感じたことは、「揚げる」という料理の行程を描写するのはかなり難しいということです。料理の「揚げる」を丁寧に書いた作品も多かったのですが、やはり作品の中でも「揚げる」描写が物語の大部分を占めていたように感じます。例えば切ったり煮たり焼いたりではここまで描写の幅が出ないと思うと、「揚げる」という行程の神秘さが増すような気がします。
それから「香り」を大事にする作品が多いと思いました。揚げ物と言えば香ばしい香りも重要です。香りは五感の中でも記憶を呼び覚ます力が大きいと言われているので、揚げ物の記憶を過去に繋げる作品もいくつかありました。プルースト効果は小説で用いるとかなり読者に没入感を与えるので、是非「食べ物の香り」を起点にした小説を書いてみてほしいです。
これにて「夏の揚げモノ小説祭り」は一応の閉幕になります。参加者の方はタイトルやコピー、講評を読んで気になる作品があったら応援して頂けると助かります。またこれを機会に気になる作者と繋がれるといいなと主催者は思います(´▽`)
次回はカクヨムコン前、寒くなりきる前の時期に「第2回ラーメン小説祭り」を開催する予定です。一度やったのですが、奥深いラーメン小説の深淵にはまだまだ辿り着けていない気がするので、主催者に美味しいラーメンの世界を見せてください。詳しい日程や企画内容などは追って発表するので、興味がある方は主催者をフォローしてください。
それでは皆さんの明るい執筆活動と食の未来に幸多からんことを(。・ω・)ノ゙
夏の揚げモノ小説祭り特売会場 秋犬 @Anoni
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