乗りに乗って

色んな意味で本格的に旅立ちそうなので、この妄想垂れ流しは今回で完結。



お大尽な旅行ばかりではなく。

ワタクシ貧乏性のくせに何でも手を出す悪い癖があるのです。

バイクも車も乗りたい。

海も山も行きたい。

探検したい。

革細工したい。

楽器弾きたい。

夜更かししたい。


学生時代からそんなことばかりやってたので、いつもバイト&寝不足で常に何かしてる状態。

TV見てる暇はなかったから、話題の汎用性はなかった。

今でも見る習慣無いからワカラン。


ある日「もーいやじゃー!」と爆発して、鞄一つで海外へ逃げました。

完全に自分が悪いのに、なんか投げ出したかったのですよ。

で、人生二度目の海外旅行にしてバックパッカーの出来上がり。

小心者なので、再びタイwww


本当に金がなくて現地で働く訳ではなく、多少キャッシュは余裕ある小狡さよ。

ホアランボーン駅だっけ、バンコク中央の駅。

一番安いグレードの座席で日本人はオレだけだったと思う。

とにかく遠くへ行きたくて、出発地のバンコクからカンボジアとの国境へ電車で行った。

その場でビザ発行してもらって、バス!で海岸沿いをシアヌークビルまで。

尻が痛い、冷房寒い、土埃が酷くて窓開けられねぇ。

でも懲りずに、再びバスでアンコールワットへ。

到着後、バイクタクシーを借り切って観光したんだけど…見事にハラ下した。

野原に駆け込んで野草を愛でてると、住民の方々から大声で注意されてしまった。

そこ、未処理の地雷原でした。



そこでハッと目が覚めた。

ナニやってんのオレ?と。

バスに乗ったあたりで、実は逃げるとかどうでもよくなってて、乗り物に乗るのが楽しくなってた。

まさに本末転倒。

気が抜けて普通に飛行機で帰国して、何事もなく学生生活に戻りましたよ。


でも、乗り物楽しいと再確認してしまった。

旅と乗り物がくっついた瞬間だろうか。

その後の旅は、割と乗り物遊びもした。

ドイツで友人のハーレー借りてアウトバーン飛ばしたり(割と怖かった)

ベネチアで観光ゴンドラ乗ったり(都市部を迷い歩く方が面白かった)

北欧の電車移動で、何故か途中の経路で電車丸ごと船に乗ってみたり(知らず乗ったので、最初ビビった)

うーん、普通か?



で。

心残りがあるのだけどね。


・チェコで戦車に乗る。

第二次大戦の戦車をレストアして乗せてくれるヤツ。

15分で8,000円とかだったか。

友人に止められたのもあって、乗らなかった。

いつ思い出しても後悔。


・オーストラリアをバイクで一周。

時々体験談を見かけて、いいなーと思いつつオーストラリアは行かず。

先に弟がツアーか何かで行ってしまい、なんかムカっとしてそのまま。

行きたきゃ行けばいいじゃん自分。


・南アフリカの戦闘機で成層圏突破

まだヴァージン社が成層圏突破チャレンジに成功してなかった頃。

ちょっとした裏金で戦闘機乗れるぜ!宇宙に行けるぜ!

と唆された。ある筋(笑)に。

だがしかし強盗遭遇率350%の南アフリカですよ?

それにちょっとした裏金って、アンタ普通に新築で家買えちゃう額やん…

臓器売っても間に合わん。

ムリ。

憧れはあったけど、これはさすがにムリ。



コロナの監禁生活で色々失ってしまったけれど、いつか情熱は戻るのかな。

再びヤル気が出た頃には、もう体力も資金もない、ただの孤独な老人になってそう。


旅だけじゃない。

情熱を取り戻し慌てる老齢者の話なんて、それこそ昔から小説や映画にありますね。

具体例は思いつかないけれど。




ということで。

萎えた自分を振り返り、虚実取り混ぜ『出た"かった"』お話三部でした。

どっとはらい。

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旅に、出たかった 改案堂 @kai20220512

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