前々から小説を少しずつ拝読していた作者さまのエッセイは、小説同様に大変読みやすく、最新のエピソードまであっという間に読み終えました。
綴られている内容は、自炊のこと、お仕事やプライベートでの海外渡航のこと、それから自作小説のこと、作者さまが大切になさっているキャラクターたちのこと。
私は、作者さまの長編小説を拝読したことがありますので、知っているキャラクターが出てきたとき、友達に出会ったような嬉しさを感じました。
もちろん、エッセイを読み進めていくうちに、読み手にとって初めましてのキャラクターが登場しても、大丈夫です。その登場人物に会うために、新しいお話の世界に続く扉を開きたくなるのは、作者さまの創作に対する愛情の深さが、文章から心地よく伝わってくるからだと思います。
目の前のこと一つ一つに、丁寧に向き合われているお姿や、キャラクターに向ける眼差しの温かさ、力強く紡がれている言葉から、楽しさや活力をもらっている方は、きっとたくさんいらっしゃるのだろうなと思いました。私も、そんな一人です。
ついつい創作に関するエピソードについて熱く語ってしまいましたが、お料理と旅のエピソードも必見です! 見たことがないはずの異国の景色や食べ物を、脳裏でカラフルに思い描けました。手作りされていた桃のデザートも、とっても美味しそうでした!
旅行記としての側面も素敵な、読み応えのあるエッセイでした。ここから先は、更新を楽しみにお待ちしております。