村上春樹に何を求めるかって基本的には就活終わったばかりの大学生が卒論テーマのアブストラクト考える時のモヤっとした感じを文字にしたようなイメージなんだ。 つまり、まぁ人生もう苦労しないでいいかなぁ。と思いながらゼミやサークルの同期の連中が少ない部屋で無駄話をしている、ああいう雰囲気。 就活終わる方が少ないこのご時世、そんなわけないのにね。 そういう混沌とした感情があっていいと思う。
私は村上春樹を読んだことがない。もしかすると、村上春樹だと知らずに読んでいたかもしれない。この作品を読めば、村上春樹とはこんな感じなのか!という先入観をくれる。村上春樹とは何だろうと思う私にピッタリであり、これから村上春樹を読むときに作品を思い出して喜ぶかもしれない。そんな楽しみを与えてくれる楽しい小説だ。
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