孤独の魔女と探偵社
@yukino_0208
第1話
私の名前は宝城凛。
通信制高校に通う、17歳の高校生だ。
今日は久しぶりの登校日で、下校しているところだった。
正直言って、家に帰りたくない。
お父さんは単身赴任でしばらく帰ってこないし、おじいちゃんは遠いところに住んでるし、おばあちゃんはすでに他界している。家にいるのはお母さんだけだ。
私「ただいま・・・」
母「うるさい!」
帰ってくるなり、母の怒号が飛んでくる。
母「なんでお前が帰ってくるんだよ!健也が帰ってくればよかったのに!この『忌み子』が!」
バシッ!
私「いっ・・・」
母「とっとと飯作れ。お前にはそれしかできない役立たずだからな」
母親に叩かれた腕がじんじんと痛む。
私「・・・」
気がつくと、私は家を飛び出していた。
真っ暗な道をひたすら進む。家を出た所で、行く場所なんてない。ただ、おじいちゃんが作ってたロボットがこの近くで働いてたのを思い出し、そこに向かった。
私「ヒューズがいるとこ・・・ここだったよね」
私は変電所の前でうずくまった。
?「ん?凛じゃねぇか。どうしたんだ?」
私「あ・・・、イナヅマさん」
変電所から男の人が出てきた。イナヅマさんこと、稲田松也さんだ。
稲田「外は寒いぞ、中入れよ」
私「え?でも・・・」
稲田「そのケガ、またお母さんにやられたんだろ?ヒューズがまだいる。所長には俺が話しておくよ」
私「ありがとう、イナヅマさん」
私はイナヅマさんに連れられ、変電所の応接間に通された。
noside
凛が家を逃げ出した頃、母親は武装探偵社に『娘が消えた』と連絡をしていた。
しばらくして、江戸川乱歩と中島敦がやってきた。
乱歩「娘が消えたとはどういうことですか?」
母「うちの娘の凛が、行方不明になってしまったんです!どうか娘を見つけ出して、連れ戻していただけませんか⁉︎」
乱歩「なるほどねぇ・・・。わかりました、娘さんについて教えてください」
母「ええ!こちらです!」
母は乱歩と敦を中に招き入れた。
孤独の魔女と探偵社 @yukino_0208
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。孤独の魔女と探偵社の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます