歴史的用語と現代文の融合の難しさを克服した素晴らしいラブストーリーです

「いとおかしき」作品だと思います。

ラブストーリーは突然どころか、時間も国境も超えてくれる素敵なお話でした。

神様はちゃんと神様なんですね。




※以下ネタバレ注意

冷静に考えると、ギリシャ神話もトロイア戦争は史実と考えられ、紀元前1200年以上前なので、約2000年後の“未来”にタイムスリップして居ながら、まるで現代人が約1000年前の“過去”にタイムスリップしている印象でしょうか。

歴史的事実や歴史的資料との折り合いとか、国も時代も違うキャラを立てる作業が、とても難しいだけに、ここまで上手に整合性を持たせたことに凄さを感じました。

読み手が日本人なので、ギリシャ神話の下りが浸透した頃合いで、主人公のお名前を早目に吾妻桜子にしてあげても良かったかな?と勝手に思ったりもします。

連載執筆中に、タイミングを計るのも難しいですよね。