論破club

イタチ

正論パンチック




「お前はもう死んでいる」

幽霊は目の前で、立ち消えていく

「足立みどり、正論パンチによりハート0に

消滅」

ナビゲーターの声が高らかに響き渡る

かの有名な幽霊論破の瞬間である


この世の中で、失われつつあるものに、会話がある

昔の人は言いました

無言は金なり

口は、禍のものと

で、我々人類は、現実よりも、非現実に、逃げたわけですが

それでも、擦れあわないわけでもないわけで

その摩擦を、零にするための気苦労は、とても大切ですし

現実の難しさを、言い表すのもまた大切ですが

しかし、現実的な問題として、これ以上擦れ合わしたくもないわけで

じゃあ、人間は、非戦闘的かと言えば

人にあえば、大抵の若者は、サイヤ人並みの戦闘民族なわけでして

非戦闘員の穏健派でさえ

ヒトラーかくやと言うものでして

結局のところ、文通のように、動画に、コメントするくらいが、距離感的には、画面隔てたくらいが、会話としてはちょうどいい

現実から逃避するための趣味は、結局

現実逃避するための趣味であり

趣味のための趣味にはなりえない

そんな、雑念を、言いかねないほどに、人は疲れ果てて

生身よりも、画面へと、心を、ころころ、動かす現代においてさえ

人々は、殴りあう

正論パンチを

これは、そんな人生をかけた殺し合いの話で合った



「おい宮風」

教師が、遅刻してきた生徒に、軽く、肩を叩いて

咎めていた

相手は、眠たそうな目を、相手に向けた

「教師佐原、宮風に、確認行為をする

ハートが、100から98へ減少」

教室に、機械のような声が響く

皆眠たそうな目を、向ける

人間は、いじめを起こす

だから、人が人に対しての暴言

言葉による、心の減少値を、音声により通知されるのが、義務になってしまったのだ

それにより、相手への著しい暴言行為

つまりは、ハートを、ライフを、ハック、減少させた物を

犯罪の対象とした

自殺防止対策の一環だったのである

それにより、見えない人間のタブーを、我慢する必要性が無くなった

なぜなら、駄目だと言われれば、正論は通じないし

自分の論理も使えない

しかし、それは同時に、その曖昧性を、通過する事も出来なくなってしまったが

言わなくても済む

なぜなら、機械が言っているんだもん

その宇宙から来たような協定者中間者は、とりあえず、緩和的に、人類を、衰退させ

自殺者を、減少させた

しかし、それは、表の話だ、人類の孤独、怒りは、徐々に、徐々にだが、その鬼のような狂暴性を、爆発せんとする、大爆発、大地震、大雷、大殺戮を、胸の奥に、潜ませる

その人間の狡猾さ、ずるがしこさ、そして、残酷性は、刻一刻と、核爆弾よりも強大な

馬鹿でか感情を、キノコ雲を、殺戮を、強大にさせようとしてしまう

人間は、本来攻撃的だ

そのことを、政府は、忘れたふりを

工学科は、数値的に、忘れていたのだ

人間は、所詮類人猿だと言う事を

我々は、モノリスを、持ったところで、そのすべてを破壊するのは

高度な人間ではない

そこから炙れた人間だと言う事に

本当の敵は、優秀な相手ではない

無能なみかただと言う事を

人類は、共通認識で、大丈夫だと

諦めていたのだ

どちらにしろ、安全の中には、いずれ、それをすべて、壊すものを、存在させてしまう

喧嘩に慣れない兄弟げんかは、人を殺す

喧嘩童貞処女の手加減のなさは

その数値が、犯罪を、示さなくなった時

真の暴力性を、示すと言う事を、人は、忘れていたのである

そう、そんな事が、無くなるとは、ありえないと

感情の数値化に、刑罰が当てはまらなくなった時

その暴力性が、表に出てくるなんて

そんな事は、能天気に、忘れていたのだ

人間の感情性の高さに、高度さに

人類はみな忘れていたのだ一部を除いて

真の平穏性とは無言で合った事さえ、ぼうきゃくのかなたへと忘れていた





「先生、それは、暴力ではありませんか」

時に、暴力は、殴られる側ではなく、殴る側が、受けることがある

「いや、軽くいさめるんだよ、お前のためにな」

人は、叩く側より、叩いた側が痛いとこぶしを高々に叫ぶことがある

「私がどうして、遅刻したのか、その理由を、あなたは考えたことはありますか」

数値化された音声が、響く

驚くことに、殴っているはずの数値が、どんどんと、減少していく

風宮のハート51へ減少

「佐原教師の攻撃が、危険値以上と判断されます

これ以上の攻撃はハートブレイク心的攻撃に当たります

40を切りますと刑罰罰金のよびとなります」

会話に反応して、機械が、数値を判断する

暴力は、監視カメラによりその危険性を一発で、摘発される

しかし、言語は、それでもまだ複雑であり

どれが、なにをしめすか、言う側言われる側で変わってくる

その曖昧性を残すために、数値化を、機械の判断ではなく、りょうしゃにゆだめる形を、とったのだ

「私は、私は今日」

その涙声を、聞いた機械は、さらなる心の数値を発表した

「風宮40レッドラインを、越えました、危険信号をお伝えいたします」

「どう言う事だ」

クラスの人間が、動揺する声を上げる

しかし、別のやつが、解説を始めるのであった

「馬鹿、あれは、高等会話地雷だ

相手の攻撃を、発端に、全く違う、自分の心的ダメージを誘発する

捨て身タックルの罠だ、機械は、その前後の会話により

その攻撃性を、考える

例えば、関連性のない突発的な怒りは、機械に、無関係と、推測されるが

しかし、相手を発端とし

それが、相手を傷つける言動だった場合

それは、非常に、危険言語の可能性があると、推測されてしまうのだ」

男はまだ、解説を続けようとしたが、誰も聞く耳を持っていない

ただ、刑法に、この教師が引っかかるのか、其ればかりが、興味の最大値である

100苦しさもなく明日のことを考えられる

90苦しいが、さして気にも留めない

80嫌だが、いつものことであり、自ら立ち直れる

70頑張れば立ち治れるが、別の要因が必要になる

602、3日の休養が必要 無理をすると、更に休養が必要

50自暴自棄、自分でどうしようもない

40自殺を考えるが行動には移さない物は壊す会話が不安定

30自殺する行動を範囲に入れ始める普通の行動が出来なくなる

20人権無視 家畜以下

10即病院 廃人

0 死

これは、機械による、だいぶ余裕を見た考えであり、それに対する正確性は、不明である

しかし、成果は上がって入る

「わっ分かった、もう良い、済まなかった」

佐原の点数が、80へと下がる

しかし、相手の手は止まらなかった

「いいえ、何も解決はしていません、それでも、教師ですか」

「佐原教師のポイントが、70に減少」

「あなたの言動により、私は非常に傷つきました」

傷ついたやつが、傷ついたことを、発言している

「しかし、風宮一つ忘れていることがある

今は授業中だ

幾らなんでも、じゅ・・・」

その時、警報が鳴り響き

黒板が、回転した

後ろから画面が、現れ

赤いラインの中に、教師の顔と

そして、刑が加点された事が、告げられている

「佐原教員

只今、風宮生徒に、行った言動により

風宮さんの心情ポイントが、40点を、切りました

これは、人に対する観察を、行ったとみて、誤魔化せない数値です

後日、警察署に、罰金の支払いをお願いいたします」

警告音の中

風宮はゆっくり笑った

そう、世の中には、感情を、極端に、訓練することで

自らの力で、苦しい状況に、追い込み、瞬時に、自らの力で、また、平常に戻すことのできる

人間が居るのだ

それは、感情の鍛錬が、見事にできていると言えるだろう

それは、そんな世の中でのお話







言論統制

それは最も忌々しく

そして、表現の自由を、縛る行為だ

戦時中には、俗世的なものを、否定し

笑い淫だら他国友好を、消し去った

そして、時代を経てば、過激な差別的表現

愛への美しさへの刑罰を用意た取り締まり

それは、一部では、出生率の低下を、指示した

表現とは、愛である、愛とは、破壊である

最も美しい破壊

それは世界を、破壊する

宗教は、世界を、もう一つ作り上げたとすれば

それは、実に、多彩な文化をも、指示しているとさえいえる

しかし、今現代

世界は、それを、人間の手からもぎ取り

機械の便利さにゆだねることにした

しかし、これは、表現の世界において

日常からの吸収を、歪めているのではないかと言う事実を、目の当たりにさせた

映画演劇その他作品は、自らの確認により、放映を、されることになる

映画館や舞台に入る前には、機械による監視が、免除されるのである

故に、それは、時として、人間のユートピアであり

それは、極度に言論統制を、強いられる人間において、カンバニズムの宴にでもなりかねない

狂気的二たくへと分けられ、足りないものを、得るかのように、向かっていく

それは、安全への冒涜か、人間の生への渇望か

抜け道かのように、いまだに、その手の練習は、脱落者が多い

どれほどの場面においても、決して、50を下げてはならない

下げた物は即脱落

その鉄仮面

それこそが、役者の必要条件である

故に、部活動に、準じる物は、みなすべかく、鋼の魂を、持っていなければならない

どれほどの苦しい練習をしようとも、体育会系は、心を、平常心に保ち

文系心を乱す事さえ許されない

まんけんは、どれほどの作品を、描いても、その心を乱すことは許されず

その血液には、常に、修正液が、流れているとうわさされる

良く言う話に、大会で、負けた瞬間に、退部になることも、買った瞬間に、退部になることもある程に、厳しい

されど、その文系の中で、一部を除き、最も難しいと言われる

それは、演劇部である

どれほどの激情でも、その数値は、九十を下回らず

その職人性は、非情なる数値の凌駕を、褒めたたえさせる目安になる

その振れ幅が多いほど

されど、それは、予定調和だ

幾ら激情でも、それは台本の予定である

怒りとは冷えた物だ

冷えなければ声を発することも理論を立てて怒ることもない

問題が無ければ怒ることもないが

問題を見つけることもできていないともいえる

しかし世の中には、哲学部と評されるほどの戦闘部族

そして無意味な存在が、居る

それは、禅問答と立ち並び

人を恐怖のズンドコにまで、陥れた

人呼びそれを、論破部という

それは、猫がねずみを追い詰めるかの如く

裁判のような灰色性を、求めない

黒か白かの二分化された勝ち負け

正論で、相手を追い詰める

しかし、その神髄は

相手に対して、ライフを、削る事を、禁止された時代

彼らが行うのは

相手への納得

それは、あまりにも正論すぎ

相手は、自分が否定されたのに、それを、マイナスと捉えない

なぜなら、納得できるものだからである

相手を、負かすことはたやすい

しかし、納得させることは難しい

灰色の空は、暑くもなく寒くもない

それはあんがい良いのではないだろうか

規律が取れて居ればの話である

そう、機械と言う判定者が、居るのであればの話であったが

そう、いまだに、あんなことがあるとは、誰も気が付きもしなかった、法律とは変わるものなのだから



信号が、三色に輝きながら、繰り返しを、継続する

パトカーが、サイレンを鳴らしながら、横をとりすぎていく

たとえ、犯人であろうと、機械の監視下から逃れる事は出来ない

警察は、丁寧に、扱わなければならない

もしも、相手に、著しいダメージを与えれば、罪からは例外になれない

しかし、その判断基準は、30までは、下げられているが

相手が、凶悪犯であれば、いとも簡単に、それは、相手の意思により下げられる

故に、慎重に、特別な許可を、得たうえで、逮捕に臨まなければ、幾ら、給金や寿命があっても

話にはならない

故に、丁寧さは、一流ホテルのようである

「はい、そこの自転車、止まりなさい」

車道を逆走する自転車に、警官がマイクを鳴らす

荒々しい運転の行われる自転車の前輪は、横滑りしながら、角を曲がっていく

「うっせい、お前らのせいで、事故が起きたら、どうしてくれるんだ、あっああいいたたたた

心配で胸が」

何処からともなく、スピーカーが鳴り響く

「前方でセイターを、着こみ、自転車で、国道345号線を、爆走している

匙原、警官真朋に、言われた命令により、マイナス5のショックにより95のダメージ」

自転車の男が、高笑いをする

「くそ警察が」

「匙原、気持ちの上昇98にへ」

機械音声は続ける

「っえなんだって」男の叫びをよそ眼に

「なお、警官真朋ショックにより、40」

自転車の男が、聞き返す

自転車は、曲がり角から消えかけていた

「なんで、そんなに下がるんだよ」

自己防衛の名のもと

警官の中には、わざと、ショックを、受けやすい物を、配置することがある

しかし、この警官の場合

自らの意思により、40にする事が出来る

つまり、彼の手の上で、犯人は踊らされる

「これ以上逃げると、40を切りますよ」

匙原は、この脅しにより70を、切るも

40以下にされたくないがために、立ち止まる

これは、一部に問題になっており

自傷詐欺と呼ばれ

善悪両方に平等な課題として残っている


「第0話   論破部アラワる」

全校生徒、1000人以上のマンモス高

そこには、様々な人種が、様々な理由に集まるが、それでも、その集団の中で、集まるのは、

多かれ少なかれ、同じような人種が多い

それらが、勤しむ部活とは、やはり、千差万別

あるものを、極めるもの

マイナーなものを、押し上げるもの

休むために、そこにいるもの

それは、様々なのであった

「起立礼」

掛け声の通りに、生徒たちは、その行動を、執行する

これに伴って、数人のレベルが、下がるが

それでも、対応の必要なものは少ない

学校の中では、その人間のストレス軽減のために、それを、やめている中

いまだに、この高校では、その教訓が、繰り返されている

授業内容も、伸びないものを、ストレスをためて伸ばすよりも

ストレスが溜まってもゃりたい平常を装いたい物しか、逆に残らない

それをもって、授業が、成り立っているので、平均値は、比較的高い

ただ、好きであるがゆえに、その場所での劣等感を、知るものも多く

それでも、耐えられるのは、好きゆえに、認めるところがあるのだろうか

1日の授業が終わる

途中で、ストレスに耐えられないものは、授業の続行が、停止され

教師が、それを、遂行できないことへの危険性から

速やかなる、休憩を、要求された

どちらにしても、それを決めるのは、殆どが生徒だ

自ら決めるのが、難しい物は、まるで、ハリネズミのように、そのとげはお時として、自分に向くが、それも、また、その道なのであろうか

ばらばらと、それぞれのもう一つの活動へと向かっていく

「おい、この時間は、柔道部の時間だ」

体格の良い部員たちが、もめ事を起こしている

データーは、証拠になりやすい

それは言語よりも、厳しく判定されやすい

時にそれは、紙でさえも

故に、会話をもってした方が、楽だ

世の中には、代理で、喧嘩をする

代理会話師なるものが、存在するが

そう言う場合は、料金が高く、あまり使いたくもない物も多いし、それらより日常会話の便が立つものに頼むこともある

今目の前にある、柔道部と剣道部は、場所に対する喧嘩を始めようとしていた

しかし、どちらかが、これで、警察沙汰になれば、部活の停止が、考えられる

故に、こういう場合、直ぐに、代理の者が、立てられる

それらの人間の役割は、非常に大変である

事実確認

相手への妥協案等々

出来る限り何事も起こさないことが、重要だ

事件が起こって、30分後

校内にある

議論室に、通される

それは小さな法廷のようであり

出来る限りの慎重さが、求められる

この場所には入れるのは、ごく一部の教師の許可と

体裁者が、必要になる

それは主に、論破部が、必要になる

「えーでは」

論破部部長を、中心に、左右には、それぞれの情報を、出し合う必要が出てくる

それらも、中立を必要とするため、論破部であることも多いが

情報部、法律部、等々が、ごくまれに入り込むことがあり、生徒会自体が

動いた例も多い

「両者の言い分をお願いします」

剣道部

「はい、3月11日に、職員室の使用板を、確認したところ

4時からの使用は、剣道部になっておりました

ですから、剣道部が使用するのではないかと思います」

柔道部

「はい、私も、確認しましたが4時は、剣道部と書かれてありました

しかし、監視カメラを確認したところ、昨日に、剣道部の生徒が、書き換えを行っているのが、画像により確認できました

これは、偽造行為により、校内法第32項部活工程により「スケジュール表の無断の書き換えは

禁止、これを、行った物の所属している部活は、一か月の活動停止を、余儀なくする

と、あります、ですから、これは、剣道部のストレスを配慮しながらも、その胸を、通知

もしくは、別の場所を、使用することを、内密にし、提案することが、良いと思われます」

裁判長なる部長が、相手を見る

「剣道部、それでよろしいですか」

相手は、残念そうに、首を振った

「これで、議論は、終わりと思っても良いのかも知れませんし、その方が良かったのです

しかし、そうはいかないのです

これは、監視カメラのデーターですが

この人間は、誰でしょうか

柔道部捜査切通さん」

分かり切ったことを、という瞳をしながらも、

それを見て改めて言う

しかし、それをわざわざ出されたことによる疑問は拭い去れない

「はい、剣道部二年沢澤ガレキさんですね、つまり、彼女による工作でありますね

もう一度、先ほどの提案をお願いします」

二人の視線は、再度、再考を願った生徒へと向かう

「この写真をどうぞ」

もう一度出された、そこには二人の写真が

「切通レベル40」

それを聞いた部長が叫ぶ

「切通お前、鍛錬が足りないぞ、即刻退出」

目をつむり、意志を正常に戻す

その手に握られた写真には、狛犬が、かわいらしくこちらをにらんでいた

「佐川式狛犬弐号」

その口からは、そんな言葉が漏れ出していた

「それはどういう事なんだ、一応聞こう」

相手は頷くと、写真を指さし

「御分かりの通り、彼女らは、一卵性双生児

沢澤ガレキ カレキ姉妹でありますい

カレキは、姉に借金があり、更には、現在入部している部活で、恋愛のこじれが、勃発

それに対する、当てつけもあったのではないかと思います」

部長は、生えていないあごひげを撫でるように、顎を撫でた

「さあ、どうしたものでしょうか

解決は見えましたが

やはり、最初の代案通り

灰色の答案が、最適でしょうかね」

相手は、それに何も言わず

部屋を出た

既定路線の答えに、それ以上語ることもなかったのであろうか

「これにて、閉廷」

室内に、小さくハンマーの打たれる音がして

軽い報告書を書くと

部屋の明かりのスイッチが

「ぱっち」と消されたのである

彼らの出した提案は、無事受理され

剣道部は別の場所を、使用することになる

それに伴い、一部六十に下がるものも居たが

刑罰に当たるものは出なかった

「それでは、今日の部活は、これで終わりになります

お疲れさまでした」

部長の言葉に、部員たちが頭を下げて、帰って行った

ただ、これはあくまでも、この部の行う部活動の余派に、紛れているしかない

この部の本当の目的は、また違うものなのであるのだから



暗い室内

真っ赤にかけただれた、スピーカーが苦しみを漏らす

それは機械であるから本来、そんな事はない

それでも、壊れる位階の断末魔は、そこに意思がるように鳴り響く

「レベル341故障、故障、深夜通り、二時の方向ビーガララヒャ」

壊されたデーターは、声を漏らす

そして、それは機械の末梢が問題ではなかった

それが行われても、全く誰も気にしない

いや、これを行っている人間は、その意味を、深く理解しているのではなかろうか

「木林121」

「大変ですね、数値が、上がっている」

画面には、その人物のレベルが、高揚をしめしている

「それではみなさまさようなら・・」

ビガラガラ偶然であろうか

レベル測定器が、そんな事を言って、最後の音声を、終えていた






「部長、大変です、近所で、交通事故が」

クラシックが響く室内で、ゆっくりと、問われた物は目を開く

その時、本領を、発揮することになるとは、部活員は予想もしてなどいなかったのであった

そう、呼ばれるままに、いつものように、マニュアルのような体裁が必要などとそう思いながら

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論破club イタチ @zzed9

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