アラサー女子はアイドルにもなってみたかった

ゆにくろえ

アラサー女子のスローライフ アイドルIFルート

あたしはユーリ。辺境の地・ユグドラシルでスローライフをしているアラサー女子なの!

あたしの夢の一つ冒険者になるのは叶った。

でも、あたしは才能が足りず、Cランク冒険者として終わったし、あたしの実力不足であたしたちの冒険者パーティーはBランクパーティーにしかなれなかった。

とはいえ、Sランクは伝説級、Aランクも貴族とかの依頼を受ける特別なランクで、一般的冒険者の最大ランクはBランクなんだけどねー。もしかしてあたしたちのパーティーはすごかった?

あたしが追放されたのではなくて、パーティーの解散でPTが解散されたの。

新しいパーティーに入るという選択肢もなくはないけど、才能不足のアラサー女子のあたしが他のパーティーに入れる自信もないし、冒険者として何年も生活して十分冒険者を堪能できたから、あたしは辺境の地でスローライフをすることにしたの。


「亜麻色の~長い髪を~風が優しく包む~!」


心地よい風が吹き、あたしのツーサイドアップを優しく包んだ。

エルフの血が1/8ぐらい入ってるあたしは童顔で子供っぽさがあった。

まだ10代20代前半の頃は大人っぽくしようとか考えたりしたんだけど、今は吹っ切れた!自分の見た目が子供っぽいなら、それはそれで自然体でもよくない?って

おばさんに思われるより幼く見られた方が得よねー!可愛くコーデして可愛さを追求するのが今のあたしのスタイルなの!


「ねぇ!君!可愛いね?アイドルになってみない?」


あたしの前にアイドルのスカウトが来た。

アイドル。冒険者時代、アイドルの事も好きになって、休日はよく、アイドルのライブとか見に行ったっけ。

今のあたしは並のアイドルよりも可愛くてトップアイドルになれても不思議じゃないんだよね、見た目は。

でも、アイドルって思ったよりも活動的でレッスンとかすごくたいへんって聞いた。


「アイドルスカウト!?あたしをこんなに可愛いと思ってくれて嬉しいな♪でも、レッスンとか大変そ~、あたしにはそんな体力ないわね~」


「ふむふむ、でもこんなに幼くて可愛らしい子をアイドルにしないなんて、損だ。あなた様は100年に1人の逸材だよ!マジで!」


「幼い?嬉しいなあー。30歳越えなんだけどなー、若く見られてすっごく嬉しい!お兄さんありがとね~♪」


「うそっ!30歳越えには見れないですよ!10代にしか見えない!!!」


こうして、あたしはアイドルのセンターになった。

アイドル内ではぐーたらアイドルとして、普段はぐーたら率が多いアイドル。

ライブでは、ロリ可愛お嬢様アイドルとしてアイドルグループを引っ張っていった。

アイドルグループの人気はどんどん上がり、トップアイドルになったのだった。

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