第二話 ピタゴラス先生

「気をつけ、礼」

『おはようございます!』


 入学式を終えて、教室で自己紹介が行われることになった。


「みなさんはじめまして、私はオイラー高校の数学教師、ピタゴラスと申します。まぁこの学校数学教師しかいないんですがね、はっはっは」


 某魔法学園児童文学の某セブルスさんのような見た目の先生が、最初に挨拶した。大口開けて笑うと違和感がとてつもない。


「特技は音楽、特に鍵盤系ですね、12平均律を肌で感じることに興奮を覚えます。あ、そうだ。普段私はトライアングルクラブの顧問をしています。よければ、明日の体験入部にお越しください」


 トライアングルクラブ?トライアングルとはあの楽器のことだろうが、それを専門に同好会を作るのはだいぶすごい。あれはあれで奥が深いのだろうか。にしてもトライアングルでは12平均律を肌で感じることは出来ないはず……


「……ちょっとあなた、次、次!」

「えっあ?あぁ、ごめんごめん」


 いつの間にか自己紹介の順番が回ってきた。


「えっと、タンジェントと申します、グラフは単調増加、好きな図形は単位円です。特技は特になし、苦手なことは積分です……」


 緊張しながらなんとか自己紹介を終えると、先生から声をかけられた。


「……うん、素質を感じる。放課後はぜひ二階の第三講義室に寄ってくれ」

「へ?」




「失礼しまーす」


 恐る恐るノックをして、講義室のドアを開いた。目があったピタゴラス先生が口を開く。


「お、早速きてくれたか、ではどうぞ、ぜひ席に座ってくれ」


 そこには、鉄の三角形は一つもなく、代わりにあの先輩がいた。


「πさん!」

「おや、また会ったね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今度こそ続きません、本当ですよ?別にエイプリルフール企画として味を占めたとか、そんなんじゃありませんからね?


 ちなみに受験生時代の私は、忘れた頃にやってくるtanの入った積分にめちゃめちゃ苦戦してました。本番でなくてよかったー!(落ちたけど)

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たんじぇんと×えんしゅうりつ! 篠ノサウロ @sinosauro

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