あなたという存在
たなべ
あなたという存在
君はだいたい、いつもそうだ。というか君といると僕がそうなのだ。君とは上手く喋れる気がしないよ。君と一緒にいると僕という存在が音を立てて崩れ落ちていく感じがする。とても心地悪いんだ。言葉が悪いけど、虫酸が走るよ。じゃあ、何で今こうして一緒にいるかって?決まっているじゃないか。周りがそうさせているんだよ。周囲の人間は僕と君が友達だって信じて疑わないだろう?まるで太陽が東から昇るみたいにさ、当たり前のことだって思ってるんだよ。...僕はね、周囲の期待に背きたくないのさ。というかそもそも僕には期待に背く、背かないっていう概念が存在しないんだよ、多分ね。そういうのを関係なしに生きてるんだって周りはそう思ってるんだ。周りに期待されようが何されようが自由に生きてますってね。そう君も思ってるんだろう?でもね、これは全くのはずれだよ。僕はほとんど他人って言ってもいい。君の接してる僕は僕じゃないんだ。言うなれば僕に限りなく近い何か、だよ。僕はね、
じゃあまた会いたくなった時に。
あなたという存在 たなべ @tauma_2004
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