今作一番の神回!(自称)・混浴
もうこれが最終回でいいんじゃないのか!?私はこれを書いているとき、そう思ってしまいました。どうぞ。よんでください。
その後、伝説の温泉(笑)からでた。ここまで来るのに、山の中を桜を背負って走って来たので少し汗ばんでおり、一刻も早く温泉に入りたい。。
結構汗もかいている気がする。
その時、桜が、
「この近くに天然の温泉があるらしいですよ。」
「マジで?」
「ここから3キロほど。南に走って頂ければあります。」
「めっちゃ近くじゃん。」
ちなみに現在地から駅までは20キロ。駅のロッカーに荷物を置いて来ていた。
僕は再び桜背負うと走り始めた。
数分後。目的地の温泉についた。そこは山奥で人工物など一切ない天然の温泉で、天然の窪みにお湯が溜まってできた感じの温泉。割と景色もよく、遠くには海もみえる絶景だった。
「やっぱり源くんに走ってもらうのが一番早いですね。2分もかかりませんでしたよ。」
「走るのだけは自信があるからね。」
「それじゃあ入りましょうか。」
「え?ここで?」
「ここ以外にどこがあるというんですか?」
「いやどこもないけど。」
「別にいいじゃないですか。タオル巻きますし。あ、タオル巻くまでは向こう向いていて下さい。」
しばらく向こうを向いて桜が脱ぎ終わるのを待ちながら、自分も服を脱ぎ、タオルを巻いた。
「もういいですよ。」
そう言われて振り向いたら、そこには白い髪をまとめて、身体にタオルを巻いた桜がいた。
「それじゃ、入りましょうか。」
僕はお湯を少しとり、身体を流してから、温泉にはいる。お湯が少し冷えた身体を温めてくれる。
「気持ちいいですね~」
桜の間延びした声。同時に僕の体も緩む。
「そうだね。」
「ボロボロの温泉にいってから、こんな景色のいい温泉で二人だけなんて人生なにが起こるかわからないものです。」
そういえばさっきの温泉の人、もう少ししばいとけば良かったな。
でも、今こうして2人っきりで混浴できているのはあの人のお陰でもあるのか。
まあ何はともあれ、
「なんかロマンチックだね。」
「いつかまた二人で……そんな未来も……」
ボソッとした声で呟かれる爆弾発言
「桜さん?」
僕が聞き返すと桜は頬を朱に染めながら、
「いえ、そのいつかはそうなれたら……そんな素敵な日々のことを思わない訳ではないですし……今は十分すぎるくらい幸せなんです。」
可愛いすぎるっ!
ぶっちゃけ、昨日の海デートや昨夜の添い寝で僕の理性は決壊寸前であった。そして今、その理性は完全に決壊した。
「俺と……結婚してくれ……!」
「急にどうしたんですか!?」
本当に驚いたような桜の声。そして僕は自分が何を言ったのか理解し、恥ずかしくなる。
「いや、何でもない。」
耳を赤くする二人。
「でも、あなたと添い遂げる未来でありたいですね。」
「僕もそうだといいな。」
そこからは二人、顔を赤くして俯いていた。
隣にいる女性。一番愛しい人。
そんな人と添い遂げる、いや永久に隣に立つ。そんな未来であってほしい。
もう暗い過去のことは忘れよう。
この斜め宮桜という人との未来だけを考えよう。
そう思った。
7年後。
僕は人生で一番大きなイベントを迎えようとしていた。
今日は式の日だ。
まさかあの温泉旅行をきっかけにここまで来るとは思わなかった。
あの時思った通り、僕は一番愛しい人と添い遂げる、隣に立つことができている。
あの時の温泉。また二人で行こう。
そう思った。
「天野さん。お時間です。」
僕は名前を呼ばれて結婚式場まで向かった。
結婚式のスピーチ。僕はマイクを渡されてから話始める。
「妻と最初に出会ったのは高校入学前でした。妻とは最初は仕事での同僚という関係でしたが、次第に距離が縮まっていき、気づけば同級生、相棒、それ以上の関係へとなっていきました。
江ノ島に行った時、妻に最初に告白をしてもらったんですよ。まあその時は意味の分からない理由ではぐらかされましたけど。
それでその後、紆余曲折あって、二人で温泉宿に行くことになったんです。それでその時に二人で山奥の温泉までいって。その時に結婚を決意しました。
すみません。こんなに長い惚気話を。
母さん。父さん。僕を産んでくれてありがとうございます。そして会場にお集まりの皆様。本日は僕の為に集まって頂いてありがとうございます。皆さん。本日はお集まり頂き、ありがとうございました。」
僕はこれからも新しい物語を紡いでいく。嫁、いや。桜の隣にたち続ける物語を。
今回を最終回にしよう……
この作品は元はノリと勢いで始めた物でした。
もうこの話は書けないと判断したのでここで一度終わりとさせていただきます。
初めて描いたもので物凄く駄作だと思います。
見切り発車で始めたこの作品。当初思い描いていた物とは全く違う終わり方になってしまいました。
同期Vはここで完結とさせて頂きます。
皆様。読んで頂きありがとうございました。
まだ回収されていない伏線や裏話などは男磨きの方で書こうと思っています。
男磨きではここの海野の話を番外編として書いていこうと思っています。
同期の美少女Vtuberが隣にいるんだけど⁉︎ 海野源 @gen39
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます