若き兵士(バルサ=グレイド)
村が魔王軍達に襲撃されたあの日、俺は何一つできなかった。
俺は別にあの村は故郷でも何でもないし、ただのヴェドラ様の護衛として雇われただけだった。
だが、俺は竜王に攻撃をくらい気絶し魔族の戦いに参加できずに、既にヴェドラ様が対処してくれていた。
情けない
弱い自分に、人が殺されて助けをもとめているのに俺はただ気絶し歩けるようになるのを待ち、ただいきなり現れただけ。
それでも兵士か?それでも聖騎士になるのか?
俺は、家に帰りまた修行をした。昔とは違い、更なる試練を体に打ち当てた。
体が悲鳴を上げる、吐き気がする、景色が遠くなる。それでも続けた、倒れるその日まで。
母さんが止めに来た、だがやり続けた。父さんが止めに来た、続けた。だが力ずくで止められた。
そして俺は、父に理由を話した。
「それは本当か!?」
「はい」
驚く父さん、それもそうだ五歳の子供が竜や魔族を殺したのだから。
「バルサが言ってる事が正しいのなら、、、ゴニョゴニョ」
何やら父さんは、小さい声で呟いている。
「どおしたの?父さん?」
「実わな」
そして、俺は禁じられた森から魔物が全滅した事を話された。
《魔物を全滅!やはり化け物だな、、、》
「なるほど、アグノール家、、、確かにあそこは禁じられた森に近い、、、だが本当に人間なのか?その子は」
「わかりません、ですが人の皮を被った化け物だと思います」
「、、、わかった、この事は王に知らせてもらおうその後どのように対処するから王次第だ」
「はい」
そして、父が家を出ようとした時に俺は
「父さん!」
「何だ?」
「俺も魔王軍の戦争に出たい!」
俺はそう言い、強い思いで父さんに言う。
「!?正気か!バルサお前はまだ若い兵士何だぞ!」
「それでも構いません」
父さんはその後、何も言わずに家を出た。
そして俺は魔王軍との戦争に出ていいと許可が出て俺も戦争に出た。
だが初めての殺し合い、魔王軍は強くなかなか上手く殺さない。その中には、もちろん魔族もおりはがたたなく逃げるしかやかった。本当に情けない
それから、時が立ち魔族も何人か殺されるようになった。
「痛みはありますか?」
「ああ、、、痛え悲鳴をあげたいくらいにな」
俺は今戦争の中で知り合い、友になった男と一緒に歩いている。友は体がボロボロで血が大量に出ていた。歩ける事がやっとなので俺がサポートして歩かせている。
「もっとしっかり俺の肩を掴んでください」
「はは悪い、これがやっとだ」
バンバン!
後ろから魔法や大砲などの激しい音が聞こえてくる。
「なあ」
「はい?」
「お前はいつ知り合ったか?」
「戦場であなたは魔王軍の攻撃が当たりそうになった所を俺をかばい背中で守ったではありませんか」
「そうだったかな?」
友はどんどん声が小さくなっていき、そして俺が握っている友の指も冷たく感じてくる。
《くそマズい!》
「何か話しましょう!」
「ああ?」
「好きな食べ物は?」
「、、、卵焼き」
「好きな人は?」
「、、、俺、、の、彼女」
「あなたの名前は?」
「、、、」
ズル
「どうしたんですか?聞かせてくださいよ」
「、、、クソ」
友はもう、生きてはいなかった。
これで、五人目だ。俺と友になり助けられず死んだのは、、、
俺は、倒れた友を見つめていた。冷たい目で。
ガキン!ガキン!ガキン!
俺は音のする方向を見る、そこには勇者がいた。
ああ、いいな、、、選ばれた人間は。
守れる力があり、周りから信頼され、絶対に負けない。
俺は違う、ただの人間。何も才能をもらえなかった、いつか無様に遊ばれるように死ぬただの人間。
嘘つき、、、嘘つき嘘つき嘘つき!
俺は嘘つきだ、父さんみたいになりたくて人を守れる聖騎士になりたくて、努力をしただが!
俺は弱かった!
だが、確かに強くなっている。俺はどうするべきなのだろうか?どうすれば、もっと力を手に入れれるのだろうか。
何年か立ち、父さんから
「バルサ!ヴェドラが学園に通うそうだ、、、そこでお前はそこに入学しヴェドラを監視してくれ」
「わかりました」
ヴェドラ様が学園に、、、ヴェドラ様は強いもしかしたら俺が求めている答えを教えてくれるのかな?
⭐︎⭐︎⭐︎
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悪に憧れた者よその強さの上に何を見る 悪 @Kouseizz
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