勇者対邪悪王(2)

(勇者視線)


「くっ!」


《何なんだ!今の速さは!全く見えなかった。》


そして、、、


「どうした来ないのか?」


可視化できる魔力を出していないのに、それでもなお見えてしまう漆黒の強烈な闘気。


長年言われるあの噂は本物なのか、、、


これまで魔王軍の幹部や魔族そして、ドラゴンを相手に戦って来たが邪悪王はこれまでの中で遥かに強い!


「っっ!」


バッ!、、、カチャ!


僕は剣のある所まで、走り剣を取り更に邪悪王から距離を取る。


「ほう?まだ剣術で勝負するのか?」


「ああ、僕はこっちが専門だからね」


「そうか、、、なら審判!」


「!?はい!」


邪悪王は、審判に話しかけた。


「デスマッチ始動」


「っ!」


「正気か!?」


「だっ大丈夫なの?」


他のクラスメイトそして、何人かの先生・学級委員が驚く。


デスマッチ、本来のこのイベントはあくまで実力勝負。己の力を見せつけるためだけ物、なお相手を殺す、傷つけることはなってはならないことだ。だが、唯一それを覆す方法がある。


それが、デスマッチ


相手が同意したのみに、発生する。何でもありなルール、元々は大昔からある制度で昔学生も魔王軍の戦争への参加が義務化されていた。


訓練では、実際の戦場では意味を発揮しないことから戦争をリアルに体験する為にあった。だが、その制度は今では使われなく時代が代わり存在が消えつつあった。


「さあ!どおする?主人公?」


「、、、もちろん受けるよ」


これまで、僕達は互いを殺さないように気を使い攻撃しあった。だが、これで迷うことなく本来の力を発揮できる。


「そう来なくっちゃな!」


「、、、」


「本当によろしいのですね?」


審判がもう一度確認を取る。


「「はい!・ああ」」


すると、審判はこの場を離れて安全な所に行った。攻撃に巻き込まれないようにだ。


『初め!』


審判の声が、大きく鳴り響く。


「ふぅ」


すると、邪悪王は息を吐くするとあいつは突如、、、目の前にいた


「なっ!」


ガキン!


邪悪王は僕の目の前に行き、邪悪王が剣で僕を斬りかかろうとした。僕はとっさの判断で攻撃を防ぐ。


どうなっているんだ!目の前にいるのにまるで、霧が出ているように邪悪王の姿が霞んで見える。


「魔法か?」


「いいや」


「っ!」


「純粋な力さ」


邪悪王は、さっきと同じくらいの速さで僕に攻撃を仕掛けてくる。そして、僕に剣を突き刺したまま瞬間的に襲う。


だか、、、


「僕もその速さには慣れたよ」


「ほう、やるね〜」


僕は突き刺された剣を、回避する。そのまま、僕はカウンターとして邪悪王の喉元に剣でつき当てようとする。


「おお!」


邪悪王もこれには驚いたのか、声を上げる。


「これは痛いぞ」


「がっ!」


だが、邪悪王は腰を曲げて回避しそのままいきよいよく上半身だけを起き上がり僕に頭突きをする。


邪悪王は一旦後ろに距離をおく。


《うう、痛いおでこから血が》


「いいぞ勇者、流石は戦争に参加するだけの事があって、、、殺し方を知っているな」


奴の顔は笑っている、だが目は冷たく笑っていなかった。


「くっ!」


シュン


僕は邪悪王がしたのと同じ事をし、一気に邪悪王の元に行く。


バッ!


邪悪王は僕の突進を避けようと、動くかが。


「読めている!」


だが、僕は更に地面を蹴り邪悪王に近づく。


「炎魔法火炎玉」


だが、邪悪王は上に飛び魔法で大きな火の玉をばら撒くかのように打つ。その火炎玉は他のものよりも威力が高く見える。


僕は、判断が遅れ避け切れることができないとわかり。


「スキル勇者!・はやぶさ乱舞!」


ババババ!!、、、ドーン!


僕は火の玉を全て切る。直撃を避けたが、、、


「っっ!!」


爆発の煙が広がり、周りが見えなかった。


《くそだから、炎魔法で!》


その煙は、すぐに消えていくだろうが


《まずい!邪悪王の気配が消えた!》


バーン


更に後ろからも爆発音がし、辺りが煙で覆われる。


《くっ!これじゃ何処から攻撃されるかわからない!》


「やぁ」


次の瞬間僕の後ろの背後から、耳元で声が聞こえ


ザシュ


「がぁぁ!」


邪悪王は僕の背中を剣で切りつけた。


「痛いだろ?厄災剣紅蓮魔の切れ味は?」


「くぅ!」


「まだまだ!」


ジュバババ!


「ぐぉぉぁぁ!」


素早い剣捌き、しかも視界は晴れてきているがそれでもまだ見えにくい。


僕も負けじと、早く鋭く捌いていくが避けられ切られる。


ガキン!ザシュ!ガキンガキン!!


「でも!」


「ん?」


「負けられないだ!」


「へぇ」


(ヴェドラ視線)


僕は、主人公に対し無駄のない斬り込みを入れる。


防ぎのもやっとだろう、それでも確かに防いでいる。


《主人公お前どんだけ鍛錬をし、努力したんだ?》


ババババ!!ガキン!


「そうだよな、そうだよ」


「くっ?」


「お前は大した天才だよ」


「何!?」


俺は更にギアを上げた


ガキン!ガキン!ガキン!


「グォぉぉぉ!」


《邪悪王は化け物か!?》


そして遂に


ガキン!


「ああ!しまった!」


勇者の剣が宙を舞う


バッ!


「ごあっ!!」


そして俺は主人公に蹴りを入れる。後ろに下がる主人公蹴りが強烈なのかなかなか顔を上げない。


ああ、主人公お前は素晴らしい、、、まさに僕が求めた男。


お前はまだ未熟だ、だが確かにこの戦いで成長、、、否進化している!


「主人公よくぞここまで戦った」


「ハァハァハァ?」


だから、僕はいや俺は主人公に敬意を込めて


絶望をやろう


「邪悪王降臨」


ドォォォーン


「っ!」


吹き荒れる最大な魔力手加減はいらない、本気で


「ああ!」


「これは!」


クラスメイトも先生もその魔力に吹き飛ばされ、気絶し恐怖する。


ゴボゴボ


そして、広がる赤黒い血と激しく燃える青い炎。


景色は変わり、赤く。鳥が逃げる。


そして、俺を見た者は恐怖する。


「主人公!お前は俺を楽しませてくれた」


「あっあぁ」


「だからお前に俺の究極の一撃をやろう」


俺は魔力で宙をうき、片腕をあげ人差し指を出す


「終焉大魔法・空亡」


黒い太陽がヴェドラの指にできる。


その魔法を主人公に当て、決闘は終わった。


俺の勝利だが、そこには誰も歓声の声は聞こえない。


皆怯えている、まあ所々俺を睨みつけたりキラキラしている奴がいたりしているがな



《ヴェドラ様やはりあなたは》


一人何やら思う者がいるそうだ



⭐︎⭐︎⭐︎


「面白かった!」「続きが気になる!」と思ったら、下にある♡をクリックと高評価をして応援していただけると嬉しいです!


 皆様の評価が励みになりますので、どうかよろしくお願いします
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る